エーゲ海のギリシャ領諸島へヴィザなし観光、はじまる
2010年04月22日付 Radikal 紙
エーゲ海のギリシャ領諸島とトルコのクシャダス、イスタンブル、イズミルの海岸との間で始まったクルーザーツアーは、ビザなし観光の扉を開けた。
ギリシャがビザなし観光の許可でここ最近柔軟性を示したことにより、いくつかのトルコ企業がトルコ人のみを対象にしたビザなしの東地中海ツアーに取り組み始めたことが明らかになった。
ヘイ・トラベル社のクルーザー部門のアフメト・ヤズジュ部長は、アナトリア通信の取材で、世界のクルーザー会社が寄港スケジュールに入れているトルコが近年、観光部門で最も重要な市場へ参入し始めたことに触れた。
ヤズジュ部長は、昨年の経済危機の影響でアメリカ人観光客がいなくなったキャビンのうち、かなりの割合をトルコ人観光客が使用し、また 18000人のトルコ人観光客が休暇をクルーザーで過ごしているとも話した。そして、経済危機が終わったにも関わらずトルコ人観光客側からの需要が27 パーセント上昇し、また上昇し続けていること、またその供給に支障が出てきたとも話した。
彼は更に、エーゲ&アドリア海ツアーのクルーザーは満席だとし、このためトルコ人のために船をレンタルしたと述べた。
また彼は、国際船舶組織の規則によると、ひとつの港での停泊時間が72時間以内であれば、旅行者はビザなしで入市する許可が港湾責任者によって受けられることができ、この件に関して以前は許可を下ろさなかったギリシャがここ最近にトルコ人のみのツアーに一定の条件つきで許可を出し始めたとした。
そしてトルコ人によるクルーザーツアーへの需要の増加が許可認定に影響していると指摘し、レンタルした船に関してギリシャ政府から必要な許可を得たことを明らかにした。
ヤズジュ部長は次のことを説明した。
「以前はギリシャのマリンツアー会社2社がエーゲ海のギリシャ領の島を観光するツアーを取り仕切っていた。しかし、昨年1社が経営転換したため、空きが出た。トルコ人によるツアーへの需要増を受けて、トルコ人のみを対象にしたツアーを組むことにした。これにより、ギリシャの島々に向かう船を使用する旅行者のパスポート情報はあらかじめ(相手側に)知らされる。必要な許可は得た。エーゲ&アドリア海のツアーはトルコとギリシャの海岸の他に、実際にビザなしでサービスを提供しているクロアチアの海岸も加えたツアーを用意する。このツアーはエーゲ海を大いに活性化すると信じている。」
■一人400ユーロ
ヤズジュ部長は、旅行者一人に対するビザの費用は100-120ユーロの見込みだとすると、クルーザーで休暇を過ごしたいとする旅行者にとって費用もしっかり値下げとなるということに触れた。
彼は、3つ星の船でエーゲ&アドリア海ツアーの参加費は一人当たり平均400ユーロとなり、船はイズミル発となると話した。
更にイズミル港を選ぶ理由として、港使用料の安さ、ギリシャの島々への近さ、エーゲ海上の適切な位置、エーゲ地方の人々がクルーザー観光へ示す関心の高さを挙げて、この港を起点にするのが望ましいとし、ツアーは6月~9月の間行われると話した。
ヤズジュ部長は、レンタルしたクルーザーを順次、ギリシャの島々、エーゲ&アドリア海、そしてテッサロニキとレスボス島間のツアーに使用すると話し、「このツアーがうまくいき、この先新しい船を使用して市場を大いに活性化させたいとを願っている」と述べた。
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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:18939 )