エジプトでデモ隊に発砲するよう求めた与党議員に批判が高まる
2010年04月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■国内外から批判が広がる中、カッサース議員への法的措置を要求する声
■エジプトで「変革のための国民協会」支持者ら、発砲の脅しに挑み、示威行動
2010年04月21日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ:フサーム・アブーターリブ記者】
厳戒な治安措置が敷かれる中、エジプトで昨日火曜日、政治の変革を支持する数十人の人々がデモを行った。デモ隊に銃弾を浴びせるよう警察に促した与党の国会議員たちの発言に対する抗議のデモだ。
抗議のスタンディングに参加した人々によれば、この示威行動は4月6日運動の活動家数十人の他、いくつかの政治勢力によって組織された。人民議会(上院)の、与党国民民主党所属議員複数が、デモ隊に発砲せよと発言したことを非難するためだ。
目撃証言によれば、約80人のデモ参加者はカイロ中心部カスル・アイニー通りに位置する国会議事堂前に集結した。そして「通りは我々のものだ」「与党議員打倒!」などのシュプレヒコールを繰り返した。彼らが掲げていた横断幕には「私を撃て」「あなたのために…私はあなたを撃ちます」と書かれていたが、これらのスローガンは去年行われた与党の党大会のスローガン「あなたのために」を皮肉ったものだ。
この抗議行動に参加した人たちは、彼らに発砲するよう呼びかけた議員たちに対する法的措置を求め、「与党議員たちが治安部隊をわれわれにけしかけた行為は、法律によって罰せられるべき罪である」と語った。
デモを止めさせるために反政府活動家に発砲するよう、複数の議員が警察に呼びかけたことで、与党への批判が高まっていた。
(後略)
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( 翻訳者:大橋泰斗 )
( 記事ID:18944 )