シリア政府がダマスカスのアメリカン・スクール再開を許可
2010年04月19日付 al-Hayat 紙
■ 米政府、シリアのアメリカン・スクール再開承認を歓迎
2010年04月19日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ダマスカス:本紙】
在ダマスカス米大使館の報道官は、数日前にシリア政府が米政府に対し、約2年間から閉鎖されていたダマスカスのアメリカン・スクールの再開が可能であることを通達してきたと述べ、米国が「シリアの姿勢を歓迎しており、次学年度にスクールを再開できるか検討する」と説明した。
欧米外交筋が本紙に語ったところによれば、イマード・ムスタファー在ワシントン・シリア大使がスクール再開の承認をアメリカ政府高官に伝えたが、その他の詳細には言及されなかったという。この件についてシリア側からの確認はなされていない。
今月初めにダマスカスでバッシャール・アル=アサド大統領は、米上院外交委員会のジョン・ケリー委員長を迎えて地域情勢や二国間関係について協議を行い、「共通の関心事である諸問題について前向きな解決へと至るためには、互いへの尊重と共通の利益に基づき両国の間で建設的な対話を継続していく必要があることが強調」された。ケリー委員長は、米政権がシリアに対して「最高レベルでの関与を継続していく」意向であるとの立場を伝えた。また、数日前には外交委員会においてロバート・フォード氏の米大使指名について合意がなされており、近く上院に提出され採決が行われる。
今後は米大使館とシリア教育省との間で連絡が行われ、シリアにおける私立学校について規定する法律に基づき、開校の詳細を確認する見通しである。ダマスカスには複数の私立校があり、アメリカン・スクールの他にもフランスおよびパキスタン系の学校が1校ずつある。米大使館報道官は、「二重国籍を持つシリア人がアメリカン・スクールに登録することが認められるのかについての説明」を大使館の担当者が求める予定だと述べている。
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:18953 )