ドイツのローラ賞でシベル・ケキッリ、最優秀女優賞獲得
2010年04月25日付 Milliyet 紙
ドイツ生まれのシベル・ケキッリ(30歳)は、映画「壁に向かって(邦題:ヘッド・オン)」でトルコデビューを果たした。その後ポルノ映画に出演していたことが明らかになると、反発を受けるようになった。しかしケキッリは怯むことはなかった。そして先日、ドイツで最も偉大な賞であるローラ賞を受賞した。
ケキッリは「外国人」の役が認められ受賞し、(記念撮影の際)メルケルドイツ首相と同じ写真に収まった。
ドイツにて今年60回目を迎えた映画賞が、アンゲラ・メルケル首相も参加したプレミア試写会にて受賞者たちに渡された。プレミア試写会では、シベル・ケキッリが「最優秀女優賞」を受賞した。
ドイツの多くのチャンネルで放送されたベルリンでの授賞式では、「白いリボン」が「最優秀映画」の部門にて受賞し、シベル・ケキッリも「最優秀女優賞」の栄誉に輝いた。ドイツ映画界の名誉ある賞のために開催された式典には、アンゲラ・メルケル首相も参加した。「最優秀金賞映画賞」が与えられる「最優秀作品」に加え、「最優秀脚本」、「最優秀監督」を含めた計10部門において、「白いリボン」が賞を独占した。オーストリア人の映画監督であるミヒャエル・ハネケ監督が指揮した映画は、第一次世界大戦の開始直前に北ドイツのある村で起きたミステリアスな出来事をテーマとしている。「白いリボン」が上映された時には、大きな反響を呼んでいた。アカデミー賞「外国語映画賞」部門においても、ノミネートされた。
ドイツ映画賞において2番目に素晴らしい映画を意味する「最優秀銀賞映画」部門では、ハンス・クリスチャン・シュミット監督による「ストーム」が賞に輝いた。「最優秀銅賞映画」部門では、名誉殺人をテーマにしたオーストリア人監督のフェオ・アラダー監督による「離別」が受賞した。
シベル・ケキッリは、「離別」では、ドイツで暮らす家族によって無理やり結婚させられたものの、社会によって制裁を受けることもいとわず、自立し、自分の意志で生きるための闘いを決してあきらめないウマイ役を演じた。トルコ人の血を引く女優であるシベル・ケキッリは、この役により「最優秀女優賞」となるローラ賞を受賞した。ケキッリは、有名なファティフ・アクン監督の受賞作品である「壁に向かって」での役によりデビューし、この映画での演技によって2004年にもローラ賞を受賞した。「最優秀男優賞」部門では、「白いリボン」での役でブルクハルト・クラウスナーに賞が授与された。合計16部門にて授与された賞は、ドイツ映画界において大きな重要性をもっている。
シベル・ケキッリは受賞の際、非常に興奮しており、(興奮のあまり)しばしステージの床に座り込んだ。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:18957 )