消費者組合コンヤ支部のムスタファ・ディンチ支部長は、メヴラーナの7つの説法のナレーションが流れ、セマーゼン(旋回舞踊(セマー)をする人)が旋回舞踊を踊るテレビコマーシャルは、宗教の価値とシンボルを商用目的で使用しており不適切であると発言。メヴラーナの説教がお茶メーカーの売り上げ増進に使用されていると指摘したディンチ支部長は以下のように続けた。
「メヴラーナが、「我はコーランの僕なり。我は預言者ムハンマドの道の後塵なり。誰かが他のことを私の教えとして伝えるならば、我はその者からもその者の言葉からも遠くにいるだろう」と説いている。メヴラーナは将来こういうことが起きるのを非常に早くから予測してこのような警告をしたのです。他のお茶メーカーが、ハジ・ベクタシュ・ヴェリやユヌス・エムレをひいきにするということは考えられません。結果的に、彼らは人類共通の価値であり、宗教(イスラム)の聖者でもあるのです。彼らの教えを読み、広めていくことは非常に好ましいものです。ただしドキュメンタリー番組として作られていたならば、シナン・チェティンの仕事としてより相応しいものとなっていたはずです」
■チェティン、ビジネスの敵
シナン・チェティン氏は「何よりもまずルーミー(メヴラーナ)の名や、あの詩の存在を多くの人に知ってもらったという点で、支部長があのテレビコマーシャルに感謝しているのではと感じています。だから彼には『あなたがどんな者であってもかまわない、私のところへいらっしゃい』(訳注:ルーミーの有名な言葉)と言います」と発言。ビジネスの敵は人々の生活の敵であると言うチェティン氏は「こんな素晴らしい詩を流すメーカーが、何百万リラも支払って制作したテレビコマーシャルだ。コマーシャルの最後に自身の名前を添える権利はある。人々はビジネスに反対するのではなく、戦争に反対するべきです。戦争はビジネスのない場所に起こるものだからです」と話した。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:18965 )