アフメト・チュルク元DTP党首、裁判で証言
2010年04月27日付 Milliyet 紙

解党した民主市民党(DTP)アフメト・チュルク元党首は、今日(27日)起訴された5つの別々の裁判で証言した。同氏は、裁判官が自身に投げかけた、クルド労働者党(PKK)は軍事テロ組織であるのか、という二つの質問に対し頭を悩ませた。

解党した民主市民党(DTP)アフメト・チュルク元党首は、「テロ組織の宣伝をした」「罪と罪人をほめた」との主張で起訴された5つの裁判での審理に参加し、証言を行った。裁判が行われたアンカラ第12重罪裁判所での審理にアフメト・チュルク氏と弁護士のメフメト・ヌリ・オズメンが参加した。

チュルク氏は、DTPのカルス中央会計担当のオクタイ・ママイ氏が2009年10月に行った記者会見で用いた「民主人民党(DTP)の共同代表アフメト・チュルク、エミネ・アイナ」という報告ゆえに起訴された裁判の中で、「この記者会見について評価を行ったが、党の宣伝をおこない、罪や罪人をほめるような意図はなかった」と述べた。

■ チュルク氏に「PKKは軍事テロ組織であると思いますか」という質問

アフメト・チュルク氏は欧州議会で行った発言がもとで起訴された他の裁判では、未解決問題の根源を除くため皆が務めを果たさねばならないとし、問題を話し合いで解決できることを信じていると述べた。

チュルク氏は、ムサ・イェシル裁判官の「あなたはPKKが軍事テロ組織であると思いますか」という質問に対し、「(はい)もしくは(いいえ)という形で答えを要求され、抗弁する権利を制限するよう仕向けられた。武力で問題は解決できないと考えています。しかトルコに存在する社会的現実があります。これを認めずして問題は解決できません。蔑みでは問題は解決できません。言葉や生活様式は、問題解決にとって重要な問題であると考えています。しかし私は問題当事者の一方の側を代弁しているのではありません。問題は私の説明で解決できるものではありません」と述べた。

チュルク氏は、DTPの元国会議員のアイセル・トゥールックと一緒に起訴され、テロ組織のダールジャ攻撃で連行された 8人の兵士の引き渡しに関する裁判では、兵士の家族といくつかの人民社会組織の要望に応じて、党の代表たちが行った協議の後の人道的決断の結果、党の何人かの国会議員がイラクへ行き、兵士を助けたと述べた。

チュルク氏は、同じ裁判で他の罪に関しても、ロジテレビで行った話が誰の怒りも招くことはないとし、罪を犯す意図はなかったと主張した。審理は裁判資料の一部の不足のため6月8日に延期された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:池田峻也 )
( 記事ID:18977 )