肉の高値に対策―食肉輸入はじまる
2010年04月28日付 Milliyet 紙

今週初めに肉の輸入が行われると発表された後、食肉売場の赤肉(牛肉および羊肉)価格が2~3リラ(約126円~189円)下落した。
食肉価格の高騰を受けとられた対策の効果が出始めた。スーパーや食肉販売店ではこの3日間で価格の下落が見られた。大規模スーパーのミグロスでは牛胸肉の挽き肉用の肉は1キロ当たりの価格は21.49リラ(約1354円)から19.50リラ(約1229円)へ、牛挽き肉用細切れの価格は25.90(1632円)から21.90リラ(1380円)へ、ステーキ用牛もも肉は33.30リラ(2098円)から28.49リラ(1795円)へ、ロースト用牛肉の価格は30.60(1928円)リラから28.80リラ(1814円)へと下がった。
キレル・マーケットでは牛キョフテ用挽き肉の1キロ当たりの価格は22.50リラ(1418円)から19.99リラ(1259円)へ、牛細切れの価格は26.99リラ(1700円)から25.99リラ(1637円)へ、ソテー用牛肉の価格も31.49リラ(1984円)から29.49リラ(1858円)へ、ステーキ用牛肉も1キロ当たり31.20リラ(1966円)から29.20リラ(1840円)へと下落した。
ソイカン・マーケットでも食肉価格において1~2リラの下落が見られた。牛キョフテ用挽き肉は22.95(1446円)、牛細切れは25.95(1635円)、牛中ロース細切れは23.49(1480円)、ラム肉細切れは29.95リラ(1887円)で販売されている。
市内の食肉販売店では牛キョフテ用挽き肉1キロ当たり、3リラにも達する値下げがなされた。市内の食肉販売店では牛キョフテ用挽き肉は1キロ当たり24~27リラ(1512円から1701円)の間で販売されている。食肉輸入が実施されると発表された後、市内の食肉販売店では牛細切れの価格は30リラ(1890円)から27リラ(1701円)、羊肉価格は27リラ(1701円)から25リラ(1575円)、ビフテキ用肉は1キロ当たり32リラ(2016円)から30リラ(1890円)へと下がった。
食肉販売店で価格が最も高い肉は、42~45リラ(2646円から2835円)の間で変動する牛ヒレ肉だ。
食肉販売店らは、食肉が地域により1~2リラの間で価格差を示す可能性があり、食肉鮮魚協会に家畜や食肉の輸入を行う権限が与えられたことが発表されたのち、対象の価格が今後数日で2~3リラさらに下がるだろうと予想していると述べた。
顧客が食肉価格の高いことに不満を述べていたとする食肉販売店は、価格が3~4日間下落したことにより売り上げも上がったと話した。
市内の食肉販売店経営者であるアキフ・ギュル氏は、価格がこの4日の間で段階的に下落したと述べ、「毎日50クルシュ(32円)の下落が起こっている。我々の予想では、食肉価格はこの2週間で2~3リラさらに下落するだろう」と話した。
政府による輸入の決定以前には、生産者は価格上昇を見こして自身らの所有する家畜を販売せずにおいたと説明するギュル氏は、「政府の決定の後、生産者らは家畜を食肉に加工し始めた。羊の食肉加工費用は1週間前18リラ(1134円)であったが今は15リラ(945円)に下落した」と話した。

■トルコ食肉業協会会長
トルコ食肉業協会のファズル・ヤルチュンダー会長がアナトリア通信に語ったところによると、今年の初めから先週の金曜日までは食肉の確保が大変であり、継続的な価格上昇に直面していたので、2日間続けて同じ価格で食肉を確保することはできなかったと話した。
食肉価格高騰の原因については、長い期間調査が行われていると指摘したヤルチュンダー会長は、「現在トルコには219万2千頭の家畜がいる。これはかなりの数であり、我が国のかなりの需要に応え得る数字だ。それなら問題は何かと我々は調査を行った。飼育業者らと話し合いを行った。飼育業者らは家畜を食肉処分しても、その後新たに飼育する家畜を購入することが難しく、見つけた家畜も高価であると述べた。この点において我々は、政府のとった決定を評価している」と話した。
短期的な解決には飼育用雄牛の輸入、長期的な解決には牛乳価格の継続的安定が保証されることが必要だと述べたヤルチュンダー会長は、以下のように話した。
「なぜなら牛乳がお金にならなければ雌牛はだめになり、雌牛がだめなら雄牛もだめ。雄牛がだめなら食肉もだめになる。食肉・鮮魚協会が決定権をもつ立場にいること、そしてこの協会に対し幾らかの権限が付与されることは非常に適切な決定であった。食肉価格は、4年かけて到達するはずだった金額に残念ながら4ヶ月で到達してしまった。政府が行った発表の後、市場はおさまった。月曜以降、食肉供給量が非常に増えた。これも価格へと反映した。ここ数日で価格も落ち着き、受け入れられ得る価格になるだろうと我々は考えている」
 ヤルチュンダー会長は、価格を公表することは正しくなく、推測をよんでしまうこと、しかし近いうちに食肉価格に安定がもたらされるはずだと言葉を加えた。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:18983 )