■ 中央銀行盗難事件の捜査で驚きの新事実
2010年05月07日付『アル=アハラーム』(エジプト)HP事件面
【ムハンマド・シャウマーン】
中央銀行造幣局で起きた盗難事件の捜査で、新たな驚きの事実が判明した。昨日昼、造幣局長が別にもう200万エジプトポンドが盗まれていたとギザ警察に通報したのだ。
それによると、既に盗難届が出されている80万エジプトポンドとは別に200万エジプトポンドが盗まれていることに、造幣局内の紙幣をチェックしていた担当者2名が気付いたのだという。
その頃、ギザ市国家保安捜査総局は事件解明に向けて努力を重ね、事件の事実関係を明らかにし、犯人につながる重要な線にたどり着いた。同時に、迅速な犯人検挙のため、ギザ管区の治安担当内務大臣首席補佐官は、ギザ市国家保安捜査総局長が統括する捜査班を結成するよう命じた。
国家保安捜査総局の犯罪部長、ギザ南地区局長、カイロ西地区担当捜査官が、保管庫に出入りしていた人間を新たに調べたところ、以下のことが判明した。保管庫の面積は28平米で、不良品も含めて印刷済みの紙幣はすべてこの中に保管される。また保管庫の扉は大きな鉄製のもので、造幣局の担当者たちが24時間体制で監視にあたっている。これらの監視役は取り調べを受けており、他にも一般人の容疑者多数が捜査対象になっている。
既にギザ南検察庁のハマーダ・アル=サーウィー主席判事が統括する検察チームが犯行現場に向かい、指紋の採取を行った。数時間のうちに犯人が検挙されると期待される。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:19055 )