憲法改正案国会投票手続き終了、国民投票は7月に
2010年05月07日付 Radikal 紙

憲法裁判所と裁判官・検察官高等委員会(HSYK)の構造改革が見込まれる憲法改正案の全ては、3週間の長距離レースを経て昨夜、反対72票に対し、賛成336票で可決された。

大統領の承認後、改正案は7月中旬に国民投票にかけられる。しかし共和人民党(CHP)が110人分の署名を集めて提訴した場合、改正案は国民投票の前に第2の試練を憲法裁判所でくぐることになる。 CHPは、憲法裁判所とHSYKの構造改革を見込んだ条項について憲法違反であると主張している。

■最終本会議は緊張の中行われた

トルコ大国民議会(TBMM)総会で夜遅くまで続いた改正案の最終審議は、緊張の中行われた。審議は次第に熱を帯び、改正案が国民投票にかけられる場合、改正案が一括で投票に付されることを定めた第27項は、反対72票に対し賛成336票で可決された。暫定条項を含む第26項は、反対71に対し賛成338票だった。賛成が330票に満たない場合は全条項が削除されるため、改正案は昨夜最も重要となる全体投票を迎えた。409人の国会議員が投票し、賛成336票、反対72票、そして白票が1票であった。この結果、改正案は国会で承認されたことになった。解党の条件を厳格化する第8項は、公正発展党内の造反により国民投票に必要な330票を得られず、改正案から脱落した。また以前、憲法改正案のうち1980年クーデター当時の関係者らを法で裁くことにつながる条項が337票で可決されている。改正案第25項により、1980年9月12日クーデター当時の関係者に不起訴特権を与える憲法暫定15条が廃止された。9月12日クーデター実行者と、この時以降任務についた国家安全保障評議会のメンバー、諮問委員会と政府の行動に対し、司法の裁きへの道が開かれた。暫定15条の削除は337票で可決された。

■祝福を受けた

タイイプ・エルドアン首相は結果が発表された後、サロンにいた民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首と握手するためMHP側の席へ向かった。しかし、バフチェリ党首が座っていた場所から立ち上がり、壇上へと向かった。エルドアン首相はこれを受けて、彼の周りで大きな円と列をなす国会議員らから祝福を受けた。投票後、エルドアン首相は謝意を伝えるため党の議員らを集め、新聞記者へは投票結果について「国が栄え、幸福になりますよう」と述べるにとどまった。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:19060 )