共和人民党のデニズ・バイカル党首の辞任により、5月22~23日に開かれる党大会はより一層重要なものとなった。
デニズ・バイカル党首の辞任により空いた共和人民党の党首のポストは、ジェヴデト・セルヴィ氏が代行を務める。セルヴィ氏は党大会までの間、党を代理でまとめる。共和人民党の会計責任者で、党のスポークスマンでもあるムスタファ・オズユレキ氏は党運営委員会の会議の後、会見を行った。オズユレキ氏は次のように語った。
「党運営委員会として我々はジェヴデト・セルヴィ氏が党首代行を務めることを提案する事となったが、党首代行を決定するのは党全体会議parti meclisiの役目だ。今後、県代表者会議が行われるだろう。トルコにおいて、非常に大きな陰謀がなされている。共和人民党を無力化しようと、様々な陰謀が行われてきた。時には内側から潰そうとする動きがあった。これらは全てが無駄で、デニズ・バイカル氏が最もうまく党を指揮することが明白になった。このため、今回、卑劣な陰謀により我々の党首が辞任へと追い込まれたのだ。しかし我々の党首の辞任は彼が戦いを辞めたという意味ではない。彼はいつも共和人民党と共にあり続けるだろう。我々は党大会まで職務を果たす。私は党大会は予定通りに行われると思っている。延期はありえない。一本のビデオテープによる卑劣な陰謀で共和人民党を無力化することなどできない。」
■バイカル氏再選の可能性はあるのか
共和人民党のデニズ・バイカル党首の辞任後、共和人民党の規定に従い、党大会を、党首代行が招集する。もしバイカル氏が改めて党首に立候補した場合、選ばれる可能性はある。しかし規定には、立候補しなければ選出されることはないと明記されている。デニズ・バイカル氏が立候補しない場合、次のように規定されている。
「党大会では選挙の前に候補者が決定される。候補者ではない人が選ばれることはない。党首に立候補するには全党員の最低20%の署名付きの推薦書が必要である。この推薦書は、党首脳会議が任命する一人、もしくは複数の党員たちの面前で署名されるものである。代表者は候補者の中の一人のためにだけ署名をすることができる。」
今のところ分かっていることは、バイカル氏は改めて立候補することはないが、彼が指名する候補者が党首となる可能性が高いということである。
しかしバイカル氏が関係者たちに話したという「与えられた仕事は何でもやるつもりだ」と言う言葉は、もし周囲に望まれるならバイカル氏が改めて立候補するつもりだという方向で解釈されている。しかしながら、バイカル氏が辞任の前に、関係者に「この党大会では(党首選に)加わらない」と言っていたことから、この可能性はかなり低いとみられている。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:19082 )