米政府、シリアに対する制裁措置を1年延長
2010年05月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ オバマ大統領、シリアに対する制裁措置を1年延長
■ イスラエル、シリア政府がヒズブッラーへの武器供給を強化していることは確かだと述べる

2010年05月05日『クドゥス・アラビー』(イギリス)HP1面

【ナザレ:ズハイル・アンドラウス】

 アメリカのバラク・オバマ大統領はシリア政府がテロ支援を続けているとして、シリアに対して課せられている制裁措置を1年間延長した。現地時間の月曜日にホワイトハウスが公表したオバマ大統領の議会に対する書簡では、シリア政府は「イラクに向かう外国人戦闘員ら」の活動を食い止めることにおいてはいくらかの進展を実現させたが、「テロ組織への支援を続け、大量破壊兵器及びミサイルの獲得を画策するシリアの行動や政策は、今なおアメリカ合衆国の安全を脅威にさらしている」と述べられている。

 またオバマ大統領は書簡の中で、「シリアはイラクの安定化と再建を実現させようとするアメリカ及び国際社会の努力を未だに阻害している」と述べた。

 アメリカがシリアに対して課している制裁措置は2004年5月11日に発効したもので、シリアへの輸出の禁止措置、個人資産の一部凍結、シリア航空機のアメリカ領内への着陸の禁止措置を含んでいる 。

 オバマ大統領による対シリア制裁措置の延長と時を同じくして、イスラエル情報局の高官は火曜日、「シリア政府はレバノンのシーア派政党ヒズブッラーに対して、兵器の散発的な密輸にとどまらず、定期的に兵器を補給している」と発表した。

(後略)

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( 翻訳者:大橋泰斗 )
( 記事ID:19089 )