大統領再選を果たしたスーダンの与党国民会議、米の姿勢は矛盾していると苦言
2010年05月05日付 Al-Ahram 紙
■スーダン国民会議、米政府の姿勢は矛盾しているとの認識を示す
2010年05月05日付『アル=アハラーム』(エジプト)HPアラブ世界面
【ハルツーム:アブドゥルワーヒド・ラビーニー記者】
スーダンの与党、国民会議は、スーダン政府に対するアメリカ政府の態度はいまだに矛盾しており、米国の政策決定者たちは今にいたるまで、スーダンにおける政治プロセスに関して明確な態度をとることができていないと述べた。
国民会議のファトヒー・シェーラ情報局長は昨日、スーダン・メディアサービスセンターを通して、「スーダンの政治に対してアメリカ政府が抱いている見解が否定的なものであるか肯定的なものであるのか、確認するのは難しい」との考えを明らかにした。そして、「スコット・グレイション米特使はこれまで肯定的なメッセージを送り続けてきた」言い添えた。
同局長は「スーダンの抱える諸問題に向き合い、それを解決しようとするにあたって、国民会議が強さと結束を持ち合わせていることを、[4月の大統領選での勝利によって]米政権も悟った」と断言し、国民会議に敵対的な米の諸組織の背後にはシオニストのイスラエルロビーの存在があり、スーダンにおける包括的な和平プロセスを支援しようとする米政府の公式な立場を外から邪魔しようとしている、と指摘した。
またこれに関連して、シェーラ情報局長は、先の選挙で明らかになったとおり、国内の他の政治勢力にはスーダンが抱えている問題は解決できないということを、アメリカ政府も納得するに至ったと述べた。
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( 翻訳者:深澤碧 )
( 記事ID:19090 )