フェトフッラー・ギュレン、バイカル辞任問題でコメント発表
2010年05月11日付 Zaman 紙
フェトフッラー・ギュレン氏はジハン通信社にコメントを発表し、CHP(共和人民党)のデニズ・バイカル(前)党首に関するビデオ映像スキャンダルをニュース速報で知り、人として誠に残念に思っていると述べた。フェトフッラー・ギュレン氏によると、この心情を傍にいた友人たちと共有したところ、ギュレン氏を訪ねていたある友人が、この言葉をバイカル氏に伝えたという。しかし、それ以上の、メディアで伝えられている「我々の仲間に尋ねたが、我々とは関係ない。政権与党に聞くがいい」というような引用のカギ括弧つきで報じられた内容は、全くの嘘や中傷であると強調した。
フェトフッラー・ギュレン氏のコメントでは以下のとおり。
「私はCHPのデニズ・バイカル(前)党首に関するビデオ映像スキャンダルをニュース速報で知った。人として誠に残念に思った。その率直な心情を、私は傍にいた友人たちと共有したところ、私を訪ねてきていたある友人が、私の気持ちをバイカル氏に伝えた。しかし、それ以上の、メディアで伝えられている『我々の仲間に尋ねたが、我々とは関係ない。政権与党に聞くがいい』といった引用のカギ括弧つきで報じられた内容は全くの嘘や中傷である。以上、一般の皆様にお伝えします。」
■CHP本部は「問題になっているような発言はない」と発表
一方で、CHP本部からのコメントでは、「ペンシルベニアからの電話での会話でデニズ・バイカル前党首に対して『我々の仲間に尋ねたが、我々とは関係ない。政権与党に聞くがいい』という発言はなされておらず、これやこれに類する発言もない」と発表された。
CHP本部広報部から出された書面によるコメントでは、「ペンシルベニアから電話がかかってきて、陰謀への非難、遺憾の意の表明やバイカル前党首に関する思いが伝えられたが、その事実が、一部の新聞によって歪められた」とされた。
CHPのコメントは以下の通り。
「バイカル氏が党首を辞任した際に『他に犯人探しをしようとしている人々へのヒントとなるよう、アメリカ合衆国のペンシルベニアから受け取った遺憾の意と支援のメッセージを私が心のこもったものだと考えていることを、この場で申し述べておきたい』と発言したことで明らかにした電話による会話は、一部の新聞によって実際には無かった発言が引用され紙面に掲載された。
ペンシルベニアからの電話での会話では、バイカル前党首に対して『我々の仲間に尋ねたが、我々とは関係ない。政権与党に聞くがいい』という発言はなされておらず、これやこれに類する発言もない。電話では、デニズ・バイカル氏に対して陰謀に関する遺憾の意が伝えられ、陰謀が非難され、党首個人に関して心のこもった心情が伝えられた。」
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:19092 )