ロシア・メドヴェージェフ大統領、トルコ公式訪問―12項目合意へ
2010年05月11日付 Yeni Safak 紙


4機の飛行機を連ねてアンカラにやってくるロシアのメドヴェージェフ大統領は、2日間のトルコ滞在中に、2国間の通商、原子力エネルギー、ヴィザ免除などの12項目で合意書に調印する予定である。

ロシア連邦のメドヴェージェフ大統領は、公式訪問のため、昨晩アンカラに到着した。メドヴェージェフ大統領とスヴェトラナ夫人、随行員をのせた特別機は17時50分頃にエセンボア空港に到着した。メドヴェージェフ大統領の出迎えには、テネル・ユルドゥズ・エネルギー資源相、ケマル・オナル・アンカラ知事らの高官が参加した。メドヴェージェフ大統領は、軍の閲兵を行い敬礼をしたのち、VIPサロンには入らず、空港内で待機していた特別装備車に乗り込み、空港を後にした。

■2000人の警官が警備

メドヴェージェフ大統領をのせた飛行機以外にも3機がロシアからエセンボア空港に到着した。メドヴェージェフ大統領のアンカラ訪問に際しては、警官や軍警察の部隊が空港周辺で厳重な警備体制を敷いた。精鋭の狙撃隊もVIPサロンの屋根の上で警備にあたった。メドヴェージェフ首相の警備には、Aタイプの体制がとられ、2000人を超える警官が任務にあたるという。

■目標は、1千億ドル

ロシアのメドヴェージェフ大統領はトルコ訪問に一環として、アブドゥッラー・ギュル大統領やエルドアン首相と会見し、エネルギー、海運、空路、ヴィザ免除などに関する12の合意書にサインをする。経済危機が原因となり、380億ドルから200億ドル水準に後退した両国間の貿易額を、5年以内に1000億ドルにするための方策を話しあわれる。しかし、最も重要な協議項目は、エネルギー問題である。この訪問で2国間で問題となっているブルーライン2とメルスィン・アククユ間に建設予定の原子力発電所に関し、懸案が解決され、合意にいたるとみられている。クレムリンからの発表によると、この訪問中に、当該地域と国際的な問題についても協議されるとはいわれている。

■ギュル大統領、歓迎の晩餐

ギュル大統領は、トルコを公式訪問したロシアのメドヴェージェフ大統領と晩餐会で席をともにした。ギュル大統領の官邸で行われた食事には、ギュル大統領のハイリュニサー夫人とメドヴェージェフ大統領のスヴェトラナ夫人も参加した。

■原子力問題で合意は近い

テネル・ユルドゥズ・エネルギー資源相は、トルコに原子力発電所を建設する問題でロシアとの間で結ばれる合意に関し、いかなる問題点や障害も存在しないと語った。メドヴェージェフ大統領の昨晩トルコに到着したが、それに先立ち、ロシアの イーゴリ・セーチン副首相と面会したユルドゥズ・エネルギー資源相は記者会見し、「明日、ロシアとトルコの間で原子力発電所の建設にむけた合意諸に関し、二国の専門家協議が長期にわたって行われてきており、さらには、昨週、国会で憲法改正が話し合われている最中にも、この件に関する話し合いが続いていたことと述べた。ユルドゥズ氏は、「具体的で、建設的な作業が続いている。おそらく、両国の前向きの取り組みにより、合意書の調印にいたるだろう。今ここで、詳細を明らかにすることはできないが、いかなる問題点や障害も存在していない」と語った。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:19095 )