へジャーブ未着用の文化蔓延に対する抗議デモ、テヘランで開かれる
2010年05月08日付 Mardomsalari 紙
昨日、テヘラン大学で行われた金曜礼拝の後、テヘラン市民各層は同大学から革命広場までの距離をデモ行進し、ヘジャーブ未着用の文化が蔓延していることに抗議の声を上げた。彼らはシュプレヒコールを上げながら、社会全体に道徳的頽廃が顕在化していることへの抗議の意志を示した。
ISNAの報道によると、金曜礼拝の参加者らは、「貞節とヘジャーブの文化普及に関する法律が施行されていないことへの抗議」と題されたデモ行進に加わったその他多くの人々とともに、「アッラーは偉大なり」、「偽善者やヘジャーブの乱れた者(バッドへジャーブ)は抑圧主義諸国の回し者」、「最高指導者の命令は実行されねばならない、口頭での注意は実行に移されなければならない」、「神の党(ヒズブッラー)は目覚めている、ヘジャーブを身に付けない者(ビーヘジャーブ)にはうんざりしている」、「堕落とヘジャーブ未着用(ビーヘジャービー)は抑圧主義諸国の願望だ」などのシュプレヒコールをあげた。
この行進に参加した人々はまた、「革命的な政府当局者たちよ、着衣の乱れ(バッドへジャービー)に立ち向かえ」、「イスラームは女性の地位を向上させた。女性はイスラームによって社会における人間としての地位を取り戻し、モノとしての軛から解放された(イマーム・ホメイニー)」、「勧善禁悪は社会におけるいきいきとした感性のしるしであり、それなしでは社会は死に、全ての場所が罪の悪臭で満たされてしまう」などと書かれたプラカードを手に持っていた。
社会全体にヘジャーブ未着用の文化が蔓延していることに抗議する目的で行われたテヘランでのデモ行進で、参加者たちはさらに、次のようなシュプレヒコールをあげた。「イギリスに死を、逆徒〔=2009年大統領選挙で抗議に立ち上がった人たちのこと〕に死を」、「ヘジャーブを身に付けない者に死を」、「道徳的安全こそ、我が国民の願い」、「治安維持軍よ、革命的行動を」、「治安維持軍よ、お前は法の施行者だ」、「司法よ、革命的行動を」、「司法よ、道徳的安全を」、「堕落と厚顔無恥は一掃されねばならない」、「恥知らずのマネキンよ、お前は我々の汚点だ」。
このデモ行進の続きで、参加者たちはさらに次のようなシュプレヒコールを上げた。「貞節の文化を普及させることは政府の義務である。革命政府よ、革命的な対応を示せ。イラン国営放送よ、善行の唱道者たれ。女性のヘジャーブと衣服は、我らの宗教にとって義務である。抑圧主義諸国に死を。ヘジャーブを身に付けない者と偽善者は抑圧主義諸国の追随者である。堕落とヘジャーブ未着用は悪魔の誘惑である。ヘジャーブと貞節を守るべきことは、コーランの一節にもある」。
ヘジャーブ未着用の文化が社会に蔓延していることに抗議の声を上げた人々は、無謬なる聖人たち〔=預言者ムハンマドとその娘ファーティマ、及び12人のイマームのこと〕の名が書かれた旗や、亡きイマーム〔=ホメイニー〕や最高指導者の写真、さらには「文化的夜襲を無力化せよ」などと書かれたプラカードを手に持ち、「イスラーム的な指導を行うことが、文化イスラーム指導省の義務だ。ヘジャーブを身に付けない偽善者よ、お前にはうんざりだ。我らの純潔は我らの宗教の象徴であり、血に染まった我らの革命の成果である」などと叫んだ。
また、このデモ行進の参加者の一部からは、「国営メディアよ、〔敵の陰謀に〕気をつけよ、気をつけよ」のようなシュプレヒコールも聞かれた。
デモ行進の終わりでは、堕落とヘジャーブ未着用の文化が社会に蔓延していることに抗議する、以下の内容の声明が読み上げられた。
1. 堕落とヘジャーブ未着用、〔性的〕放縦の兆候との闘いは、毅然かつ厳格な態度で、直ちに政府の関係行政機関から始められるべきである。その上で、この闘いは確然たる姿勢で、公共の施設へと広め、実行されるべきである。
(中略)
この声明が読まれた後、この行進に参加した演説者は、「これは、〔イランという〕共同体の責任者たちに対する、われわれの最後のメッセージである。すなわち、もし彼らにバッドへジャービーの文化蔓延に対処する力がないのであれば、ヒズブッラーの共同体が自らこれを行う、ということである」と警告した。
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( 翻訳者:上山詩織 )
( 記事ID:19099 )