ロシア・メディア報道、「トルコで建設の原子力発電所はロシアのもの」
2010年05月13日付 Milliyet 紙

ロシアのラジオ局『ロシアの声』は、アンカラで調印された合意にもとづいて、ロシアがトルコ国内初の原発を建設すると明らかにし、「建設は完全なるロシアの出資で行われ、発電所は、ゆくゆくはロシアのものになるだろう」と伝えた。ニュースでは、これは今まで「他に類を見ない」事業となるだろうと伝え、「ロシアはトルコに長期間関わるつもりである」と述べた。

ロシアのメディアは、ディミトリー・メドベーシェフ大統領の演説を報道し、トルコ訪問を総括した。そして訪問中に合意調印した原発がいずれロシアのものになると論評している。『ロシアの声』は、ロシアが合意に基づきトルコで初の原発建設を実現すると発表し、「建設はロシアが全額出資し、発電所は、ゆくゆくはロシアのものになる」と述べた。

『ロシアの声』は、「トルコ国内で建設予定の原発所有権はロシアに」という見出しのニュースにおいて、「アンカラで調印された合意に基づいて、ロシアはトルコ初の原発建設を行う予定。また、建設にあたりロシアが全額出資し、発電所は、ゆくゆくはロシアのものになる」と述べた。ニュースは以下のように続く。

■「ロシアが他の国々の手本となる」

この明らかに他に類を見ない事業は、今日の世界の原発建設市場において一つの手本となるだろう。現在のロシアは、中国、イラン、インドなど5カ国で同時に原発建設を行う唯一の国である。かつてロシアは自らが建設に携わった原発が稼働した後、その国から撤退していた。今日はというと、ロシアはトルコで長期間にわたり関わっていくつもりである」

ニュースはまた「最初は100%ロシア資本でプロジェクト会社を立ち上げ、将来的には49%を、トルコを含む外国投資家が投資できるようにする」と伝え、トルコの決定にたいし、「これは、原子力エネルギー産業を発展させたい国にとって懸命な判断です。他の国々も、トルコの(原発設立に対する)積極的な姿勢をみて同じ道をたどるだろう。実際トルコは国内に2,3か所の原発設立する予定である。関連する建設活動にロシアも加わる可能性がある」とも述べた。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:19108 )