肉輸入に最も安い提案はハジュラル・ヘラール・エト社から
2010年05月05日付 Radikal 紙
食肉価格の高騰の調整を目的に行われた4025トンの食肉牛の入札に、国外からいずれもトルコ人実業家が経営する3社が応札をした。最も安い提案はハジュラル・ヘラール・エト社からであった。
畜水産協会のユセフ・ギュル局長が責任者をつとめ、畜水産協会総局で実施された入札に対しては、上記3社のほかに国外から2つのトルコ系企業が入札条件書を受け取り、応札を検討していた。しかし、この2社は、(入札条件書に定められた)10日間の輸送期間を短いとして、応札をしなかった。
メディアでも大きくとりあげられたこの入札に、ベルリンに本社を置くハジュラル・へラール・エト社、ディトリア・Sro.社、Sc.Agro.Hilal.srl社が申し出をした。入札へのもっとも安い応札は120万ドルで、ベルリンに本社を置くハジュラル・へラール・エト社からであった。
メディアに対しては、入札の冒頭部分だけ撮影許可が与えられた。報道関係者たちは短時間の撮影を終えた後、会場の外に出されたが、入札の監督をした共和人民党国会議員のエンサル・オユト氏は、(この措置を)「そもそも市場ルールに基づいて行われるものであるのに、なぜメディアに非公開で行われるのだ」と批判した。
■「10日以内での家畜のトルコへの輸送は可能か?」
入札に応じたベルリンに本社を置くハジュラル・ヘラール・エト社社長ルファト・カザンジュオール氏は、トルコの食肉価格がドイツに比べ2倍であることを指摘し、ヨーロッパ諸国から家畜を生きたまま輸送し、トルコで屠殺することを計画していると述べた。
入札条件書を受け取ったにも関わらず入札参加を取りやめたオーストリアを拠点とするキョセオール社社長ムスタファ・キョセオール氏は、トルコとヨーロッパにおいて40年間食肉業に携わってきたと述べた。条件書を受け取ったものの入札参加を取りやめたと話すキョセオール氏は、入札を獲得したのち家畜を10日以内に引き渡す必要があり、この期間で4025トンの家畜の引渡しは不可能だと述べた。
入札を「見せかけだけ」だとするキョセオール氏は、「1日ではたった300頭しかトラックに載せることができない。10日でも3000頭だ。4025トンの家畜をこれだけの期間でトラックに載せ、運搬することは可能ではない。入札はみせかけだけだ。(裏ですでに話し合いがついており)すでに家畜が運ばれてどこかで待機しているか、もう準備が出来ているかのどちらかだ。」と話した。
オーストリアに本社を置くアルトゥン・スターン社の代理で入札条件書を受け取ったハリル・ビリジ氏も、引渡し期間が非常に短いと言う理由で条件書を受け取ったが応札しなかったと述べた。ビリジ氏は家畜をこれだけ短い期間で運搬することは不可能であること、またEUの規則により家畜は24時間しか陸路で運搬できないことを強調した。そして4025トンは家畜およそ8500頭分の重さであることも述べた。
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( 翻訳者:菱山湧人・山崎有希 )
( 記事ID:19120 )