マカーレム=シーラーズィー「頭脳流出を阻止するために生徒の精神的士気を強化せよ」
2010年05月15日付 Mardomsalari 紙
大アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、教科書を洗練させる必要があると指摘し、「宗教的・非宗教的知識を持ったメンバーから成るグループが、教科書の洗練にあたるべきである」と述べた。
ISNA(イラン学生通信)によると、このマルジャエ・タグリード(シーア派の最高宗教権威)は木曜日の午後、教育大臣と面会し、その中で「イスラーム神学校と〔世俗の〕教育界が協力をするという構想は、それ自体とても有益なものである」と述べた。
〔中略〕
このマルジャエ・タグリードは、「イスラーム史を通して、イスラーム神学校はそのほかの教育機関と寄り添う形で存在した。他方、ヨーロッパ世界では中世の時代、学者らは火刑にかけられた」と指摘し、さらに「今日〔世俗の〕学校と神学校は、たとえ物理的に接していなくとも、実際の仕事の面では互いに協力すべきである」と語った。
同氏はまた、「もし〔世俗の〕教育の場がイスラーム神学校とよい関係を築けず、その結果子供たちが宗教的教育を受けられないようなことになれば、国にとって有益な成果も生まれないだろう」と述べ、さらに頭脳流出の問題に触れて、次のように語った。「もしこうした人々が宗教的気質を有していたなら、彼らが外国の走狗となるようなことはなかったであろう。たとえ収入が少なくなっても、またより厳しい状況に置かれても、〔イランに〕とどまり続ける、我らがイスラーム教徒のために尽くす、と述べたはずだ」。
マカーレム=シーラーズィー氏はさらに、「かつては、信仰をもつ人々が戦争を指揮してきた。放縦な輩が戦場に赴くようなことはなかった。現在においても、国をきちんと運営し、敵に対して防壁を築きたいであれば、神学校と〔世俗の〕教育の場が融合する必要がある」と付け加えた。
同氏はまた、教育改革について指摘し、「改革はカリキュラム、教科書、そして教師の三つの分野に対してなされなければならない。もしそのうちのいずれかがダメになれば、改革は前に進まないだろう」と述べた。
〔後略〕
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( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:19131 )