悪徳業者ら、巡礼の順番にも目敏く触手を伸ばす(2)
2010年05月11日付 Jam-e Jam 紙

 同氏は、「巡礼参詣庁は仲介業者らの行動を阻止するための法的な手段をもっていない。しかし、国民や関係機関に注意を促すために、繰り返し情報を提供しており、主要な新聞各紙に許可証の販売広告が掲載されるのを防ぐよう、〔メディアを管轄する〕文化イスラーム指導省に文書で要請している」と指摘する。

 リヤーリー氏によると、主要な新聞各紙に許可証の販売広告が掲載されるのを防ぐべく、文化イスラーム指導省に文書で要請しているとのことだが、こうした活動〔=仲介業者らの新聞各紙へ広告掲載〕は依然として続けられており、以前と比較してもさらに活発になっている趣きさえある。このことについては、市内の扉や壁〔に貼られたビラ〕、あるいは新聞の広告欄を一瞥すれば、十分に分かる。


《中略》

 このことについて、ある仲介業者がメフル通信に対して、次のように語っている。「去年の最新の巡礼許可証の価格は1003万トマーン(約100万円)であったが、今年の巡礼許可証の売買状況はまだはっきりしていない。というのも、我々は巡礼参詣庁からの巡礼許可証の引き渡しについての法令発表〔※恐らくサウジアラビアからイランに割り当てられた巡礼者数についての発表のことだと思われる〕を待っているからである。価格の発表はそのあとになる」。

 この人物はさらに、「小巡礼の許可証の販売価格は210~220万トマーン(約21~22万円)であるが、許可証〔で許可された小巡礼〕の時期やツアーの値段によって、価格は変わってくる」と付け加えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:19171 )