ペルセポリス、選手への契約金の最高限度を4億トマーンに設定
2010年05月26日付 Jam-e Jam 紙

イラン・サッカーの「常勝軍団」ペルセポリスのハビーブ・カーシャーニー社長の決定により、ペルセポリスに所属し、国の代表にも選ばれている「優秀選手」に対する来期の契約金の最高額は4億トマーン〔約4千万円〕とし、またこれまで代表選手に選ばれたことのある「一級選手」には3億トマーン〔約3千万円〕を上限とすることが決まった。

 「レッズ」〔※ユニフォームの色にちなんだペルセポリスの愛称〕を率いるカーシャーニー氏によると、同クラブの「二級選手」には2億トマーン、「三級選手」には1億トマーンを来期の契約として考えているという。その一方で、イラン・サッカーリーグ協会のある関係者が明らかにしたところによると、来期の契約金の最高額は3億8500万トマーンに定められているという。

 1部リーグの選手達の契約金の上限を設定しようという議論は、先のサッカーリーグ協会の理事会会合でも議題となり、その中で契約金の上限に加えて、選手の契約期間についても、「最短6ヵ月、最長3年」から「最短2年、最長4年」に変更された。

 しかし、こうした規則を定めたからといって、果たして選手達の年俸の際限のない増加を自動的に阻止することなどできるのだろうか?この疑問へのハビーブ・カーシャーニー氏の答えは、否定的なものであった。

 「レッズ」を率いるカーシャーニー氏によると、たとえこの規則が実施されたとしても、一部の規則には抜け穴があるという。「各チームは恐らく、当該規則に明記された額で各選手と契約を結ぶだろう。しかしボーナスやゴールを決めたときの報酬、テレビその他イベントへの出演料などを決めておくといった方法で、各チームは〔選手に支払う最終的な〕金額を決めるのであり、結局は、各選手が望む金額が彼に支払われることになる。〔選手への年俸は〕やはり最終的には、膨大な額に達するのであり、こうして規則はうまく回避されてしまうのである」。

 サイードルー〔イラン体育庁長官〕がイラン・サッカー連盟に対し、1部リーグの選手の契約金の上限について規則を決めたからには、その実施に対して特別の配慮をするようわざわざ求めたのは、こうしたいつもの「規則の抜け穴」が存在するためであろう。

 イラン体育庁長官は、一部のサッカー選手の年俸が高騰していることへの批判が〔マスコミなどで〕沸き起こっていることに反応する形で、次のように語っている。「前年もこの問題が取り沙汰された。年俸が異常なかたちで高騰することのないよう、調整が必要だ」。

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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:19245 )