イスラエル・パレスチナ間接交渉開始、イスラエル側が懸念示す
2010年05月25日付 Al-Ahram 紙

■ ネタニヤフ氏、「ミッチェル氏はまだ調停を開始していない」と発言

2010年05月25日付『アル=アハラーム』(エジプト)アラブ諸国面

【ラーマッラー:ハーリド・アル=アスマイー、諸通信社】

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アメリカ中東特使のジョージ・ミッチェル上院議員はまだ双方の調停を開始していないと発言した。

 同時にイスラエルのアヴィグドゥール・リーベルマン外相は、パレスチナ側が交渉を決裂させようとしていると非難した。またハアレツ紙によると、リクード党所属閣僚の会合 においてネタニヤフ首相は、パレスチナのマフムード・アッバース大統領(アブー・マーズィン)が西岸地区の面積の8.3%の土地を交換することを提案したとの情報を否定した。

 ネタニヤフ氏は、パレスチナ側はアメリカ特使に対して書簡を送っているが、特使からイスラエルには未だそのような提案があるとは一切伝わっていないと説明した。

 そうした中、イスラエルのエフード・バラク国防相は昨日、「イスラエルはパレスチナ自治政府との将来の合意によって西岸地区がレバノンやガザのように、イスラエルの安全を脅かすミサイル基地と化すことはないとの保証を必要としている」と述べた。

 バラク氏はイスラエル放送との会見において、「我々は、第2次レバノン戦争後のイスラエルのレバノン撤退後に実施された協定よりもしっかりした協定を、国連安保理側に対して求めている。またベンヤミン・ネタニヤフ政権は、将来のパレスチナ国家が非武装国家となることや、イスラエルの将来の安全保障のために多くの治安措置をとることを求めている」と述べ、「イスラエルはパレスチナとの和平交渉が中東地域の長期にわたる紛争の解決をもたらすことを期待している」と強調した。

 シリアの首都ダマスカスではハマースのハーリド・マシュアル政治局長が、「パレスチナ内部和解が実現することを望んでいる」と表明し、「それを妨げているのはパレスチナ交渉団の立場を弱めるためにアメリカが拒否権を行使していることだ」との見解を示した。

 マシュアル氏はダマスカスにおけるメディア関係者との会合において、「パレスチナ内部和解に対しては常にアメリカが拒否権を行使している」と述べ、「ミッチェル特使を含むアラブ諸国やヨーロッパ諸国の高官から、ハマースが中東和平カルテットの条件に従わない限り、アメリカはパレスチナ内部和解を認めないだろうという明らかな言葉を聞いた」とと明らかにした。

 イスラエルとの戦争勃発の可能性に関してマシュアル氏は、「未来のことは分からないし戦争を望んではいないが、もし戦争が始まれば我々は男らしく戦う」「イスラエルは戦争を正当化する口実ならいくらでも持っており、それはイスラエルの戦争に勝つ自信の程にかかっている。戦争を行うという方針や決定は既に存在しているが、タイミングに関する決定がまだ残っている」と述べ、「戦争はイスラエルにとってもはや物見遊山のようなものではない」と強調し、それが抵抗運動の成果であるとの見解を示した。

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( 翻訳者:松屋直子 )
( 記事ID:19283 )