サージェディーニヤー司令官「裁判用にバッドヘジャーブな人々の撮影も」
2010年05月26日付 Mardomsalari 紙

大テヘラン治安維持軍司令官は、道徳的安全に関する新たな計画の詳細を説明した。

 ILNAの報道によると、ホセイン・サージェディーニヤー司令官は記者会見で、道徳的安全に関わるこれまでのさまざまな計画に関して、次のように述べた。「数ある問題のうちのひとつに、無認可の、特に低俗な〔ビデオ〕CDの問題がある。これについては、すでに必要な取り締まりが行われた。またもう一つの問題として、女性の貞節に迷惑をかける者たち〔=通りで見知らぬ女性に声をかける男性のこと〕や、通りをうろつくマネキンたち〔=着飾り、ヘジャーブの乱れた女性のこと〕をめぐる問題がある。彼ら/彼女らの存在は街の顔を傷つける原因となってきた」。

 同氏はさらに、「こうした問題は我々にとって我慢のできるものではなく、そこで我々は〔取り締まり〕計画を開始した。〔違法なビデオ〕CDの売人〔の取り締まり〕に関しては、われわれはよい成果を上げることができたし、計画は〔今も〕続いている」と述べた。

 大テヘラン治安維持軍司令官は、さらに「女性の貞節に迷惑行為を働く者たちについても、ホルダード月1日〔西暦5月22日〕より、こうした輩を取り締まる計画が開始され、〔今も〕続いている」と指摘した。

 サージェディーニヤー司令官によると、市の全域で行われた調査や観測で、市民はこの3〜4日間〔の警察の取り締まり〕に満足感を表明しているという。

 同氏が強調して言うには、「女性の貞節に迷惑をかける者たちや着衣の乱れを取り締まることは、警察本来の義務の一つである。望ましい状況が達成され、市民が警察の行動に満足するまで、取り締まりは続けられる」とのことだ。

〔…〕

 サージェディーニヤー司令官は、道徳的安全に対して新たなアプローチを採用する必要性についても、われわれは議論していると述べ、「すべての行動が記録され、映像や写真も各人の事件調書に〔証拠として〕含まれることになるだろう。これは自身の行動について誰も隠し立てできないようにするためであり、またもし事件が裁判所に送られても、これらを動かぬ証拠とするためである」と語った。

〔…〕

 同氏は、社会的弱者であるような女性たち〔=貧しいためにきちんとしたヘジャーブが買えない女性〕や、私的な場所でヘジャーブの乱れているような人々への取り締まりについての質問に答えるなかで、次のように述べた。「警察はプライベートな領域に立ち入るようなことはしない。市内で目撃されるような問題、貞節についての公序良俗を傷つけているような問題こそ、警察の取り締まりの対象となるのである。ただし、市民から通報のあったパーティーのような特別なケースは例外である。この場合は、我々は検察の命令によって、〔パーティー会場の〕中に立ち入る」ということだ。

 サージェディーニヤー司令官はまた、「何を着衣の乱れとするかについての我々の基準は、例年通りである。〔警察の〕全部隊はきちんとした教育を受けており、しっかりとした考え方をもっている。個人の好みで取り締まりが行われないよう、どんな対象に対して取り締まりがなされるべきか、きちんと心得ている」と指摘した。

 同氏は続けて、「〔着衣の乱れが理由で〕逮捕された者はすぐに、女性相談員の手に委ねられる。我々はこの状況に対して、科学的な取り締まりを行う。したがって、警察は逮捕された者たちに対して、犯罪者という色眼鏡で見たりはしない。つまり、一部には勘違いしている人もいるようだが、〔逮捕された女性たちは〕逮捕後、〔女性相談員による〕アドバイスを受け、釈放されているのである」と述べた。

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( 翻訳者:高山奈美 )
( 記事ID:19316 )