■エジプトがラファハ通行所を開放
■イスラエルではバラク国防相辞任を求める声
2010年06月02日付『アル=ハヤート』(イギリス)HP1面
【ナザレ、ガザ、カイロ、アンカラ:本紙】
「自由船団」への攻撃という犯罪行為をイスラエルは認めていないものの、昨日からその政治的、外交的損失のつけを払わされ始めている。軍では今回の「失敗」の責任を押し付け合い非難するさまが見られる一方で、大臣たちは同僚のイフード・バラク国防大臣の辞職を求めた。国連安保理は襲撃を非難する声明を出し、米国によって表現は弱められたものの、事件の調査を要求した。またエジプトのフスニー・ムバーラク大統領は、イスラエルの攻撃に抗議するかたちで、次回の通達が出るまでラファハ通行所を、支援物資と個人の通過のために開放することを決定した。
またアラブ連盟が昨日、ガザ封鎖の解除に向けた実際的な行動を話し合うためにカイロで大使級の会合を開き、今日の閣僚級会談のための意見調整を行ったのと同じ頃、トルコのラジブ・タイブ・エルドアン首相は、「我が国の忍耐が試されている」と警告を発し、「イスラエルとの関係は、決して以前のようには戻らない」と明言した。
イスラエル占領軍は5隻の船に乗っていた総勢679人のうち40人あまりを強制送還し、およそ40カ国から集まった約610人を、取り調べのためにベルシェバ刑務所に送った後、3台のトルコ機に乗せて送還した。兵士襲撃の容疑で逮捕状が提出された者も数名おり、病院では約30人の負傷者の手当てが行われている。アイルランドを出港し、数時間以内にガザに到着するとみられるもう一隻の救援船についても、イスラエルは追跡すると警告した[訳注:このレイチェル・コリー号も5日、ガザ接岸を阻まれイスラエルに拿捕された]。
(後略)
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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:19317 )