■ コプト教会への離婚申し立ては4000件
2010年06月04日付『アル=アハラーム』(エジプト)HP面
アレキサンドリア主教ならびに聖マルコ大主教管区総主教であるシュヌーダ三世総主教は、聖職者評議会での審議が待たれている離婚申し立て件数は、現時点で4000件を下回っており、一部で主張されているような数十万件あるいは数百万件などではないと断言した。
シュヌーダ三世総主教は本紙の独占インタビューにおいて、次のように指摘した。「教会は司法とその裁定を尊重はするが、従う義務はないと発表したのは、教会は福音[新約聖書]の教えに従うという原則があるためである。キリスト教の聖職者は福音の教えにそむく婚姻を認める権利を持っていない」。
そしてシュヌーダ三世総主教は、結婚と離婚について司法の見解と教会の意見が異なっているのは、法廷で効力を有している1938年制定のコプト家族法規定に原因があると述べた。そしてこの法規定は、福音の教えに留意せずに当時のミレット[宗教共同体]評議会の世俗主義者たちが制定したものであり、キリスト教聖職者は発布後直ちに反対したと指摘した。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:19326 )