平和民主党ユルドゥズ、「トルコがクルド人にやっていることも国家テロ」
2010年06月04日付 Radikal 紙
平和民主党会派副代表のベンギ・ユルドゥズ議員は、イスラエルがパレスチナに対して行ったことは国家テロであるとのエルドアン首相の発言に触れ、「その通りです。トルコもクルド人に対して国家テロをおこなっています」と話した。ユルドゥズ議員は、スィロピとシュルナクでの事件が(首相が召集した)治安対策会議の1日後に発生したことは疑念を抱かせるものであると述べ、「まるで新たな考え方が始まったようだ。治安対策会議ではこのような事件は受け入れられず、厳しく抑えるよう命じられた」と語った。
平和民主党会派副代表のベンギ・ユルドゥズ議員は、トルコ大国民議会(TBMM)で行われた記者会見で、昨日(3日)、スィロピとシュルナクで平和民主党のシュルナク選出の国会議員セヴァヒル・バユンドゥル氏が骨折し、多くの人々が負傷した事件について語った。同議員は、トルコは自国内のガザやパレスチナを見なければならないと述べ、「首相はイスラエルがパレスチナに対して行っていることは国家テロであると話しました。その通りです。トルコもクルド人に対して国家テロを行っています。長期間にわたってです。国家テロは政治的理由でもって国民を不安に陥らせ、脅すために恐怖を利用します。トルコはこのことを全く知らないわけではありません。昨日、スィロピで起こったこと、そこで市民や我々の代表者たちに対して起こされた国家テロは、トルコの暗い道に向かって引き込んでいきたいという(意思の)明白な印なのです」と語った。
■ シュルナクをゲリラたちの国に変えることを望む勢力の仕業
ユルドゥズ議員は、スィロピで国会議員も参加する、軍事作戦行動に反対する平和行進をおこなうことを望み、シュルナク選出の国会議員のセヴァヒル・バユンドゥル、ハスィプ・カプラン、ハミト・ゲイラニが行進の前に市警察署の関係者や郡知事と会見を行い、行進について伝えていた、と話した。また、国会議員らと市長らは行列の前にいて、郡庁が状況説明したにもかかわらず治安部隊は行進が無許可であると主張し放水やガス爆弾、警棒で集団に対して信じられない攻撃を実行したと述べ、「最初の攻撃目標は我々の国会議員でした。放水にさらされ地面に倒れた我々の議員、セヴァヒル・バユンドゥル氏の臀部を砕き、ハスィプ・カプラン氏も投げられたガス爆弾を受け病院に搬送されました。国会議員と共に非常に多くの市民もこの攻撃で負傷しました。治安部隊は郡のいたるところを封鎖し、負傷者が病院に搬送されるのを妨害しました。これらすべては地方行政トップの命令と責任の下発生しました。これはシュルナクをゲリラたちの国に変えることを望む勢力の仕業です」と話した。
■ 「スィロピでの攻撃はイスラエルの攻撃と違いがあるのか?」
ユルドゥズ議員は、エルドアン首相が党内会派会議でイスラエルの流血の攻撃を非難する中で、「無実の人々を殺し民間人にテロ行為を行うことは、人道的観点からみると見下げた行為であり、非道で大胆な行為です。人道的観点からこうした行為をいかに行い得るのかはもはやいかなる形でもってしても世界に説明することはできません」と言ったと述べ、「では、スィロピで民間人に行われたこの攻撃、この蛮行は、イスラエルの攻撃と違いがあるのですか?首相はこれをいかに説明するのでしょうか」とたずねた。
ユルドゥズ議員は、昨晩シュルナクで速度超過しサソリとして知られる警察の装甲車輌がフラト・バサン君という14歳の少年を痛ましい形で轢き殺したことについても述べ、「イスラエル共和国に『貴国は子どもを殺すことをよくご存知だ』と言った首相に質問したいです。フラト・バサンを誰が殺したのか?イスラエル軍ですか?トルコ治安部隊ですか?この子を痛ましい形で殺した場所はガザですか?シュナルクですか?これに対してなんとお答えになるのですか?子どもたちを通りで、若者を大学や兵舎で殺したのは誰ですか? イスラエルの無実の人々への攻撃を非難した首相は、自国で子どもたちを殺し、民間人に対する大胆な攻撃も非難しないのですか?トルコ大国民議会は自らの同僚議員に対して行われ負傷をまねいた昨日の攻撃を非難しないのですか?」と語った。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:19329 )