ダヴトオール外相、「イスラエルとの軍事協定、破棄もありえる」
2010年06月07日付 Radikal 紙
アフメト・ダヴトオール外務大臣は「イスラエルとの軍事協定は今後のイスラエルの態度しだい」と述べた。公正発展党のオメル・チェリキ副党首は次のように明言した。「軍事協定を含め、全て破棄される。」
ダヴトオール外務大臣は、イスラエルの(ガザ支援船にたいする)攻撃に関する記者からの質問に答え、「国際世論は今大きな試練に挑んでいる。NATOはイスラエルを非難し、国連は調査団を設置することを決定した。トルコは国際社会全体を動かした」と述べた。
ダヴトオール外務大臣は、「トルコはこの問題にすべて返答する用意がある」と述べ、「イスラエルが国連の調査団を受け入れないのならば、それは隠している事があるということだ。しかし今日免れても明日には分かることだ」と語った。
外務大臣は、「誰も不当にトルコ国民を攻撃することはできない。そうした人物はこの責任をとる事になる。イスラエルが国際法に則るなら関係は異なる局面を迎えるだろう。しかし違う道を辿るならば関係の正常化は不可能だ。軍事協定はイスラエルの態度しだいだ」と述べた。
■ギョニュル国防大臣:「我々の間には非常に多くの協定がある」
ヴェジディ・ギョニュル国防大臣は、イスラエルとの軍事協定が破棄されるのかどうかに関しては「協定は外務省の管轄であり、軍事協定であれ(そうだ)。閣議(の問題)となったら議論する。諮問を受ければ調査する。しかしまだ外務省からこのような提案はない」と語った。ギョニュル国防大臣は軍事協定の数に関する質問には「非常に多い」と答えた。
■チェリキ副党首:「軍事協定を含め、全てを破棄される」
公正発展党のオメル・チェリキ副党首は、NTVで放送された「話題」という番組にゲスト出演し、「イスラエルとの関係に関し、今後の展開でトルコはどうするのか」という質問に対し、以下のように答えた。「軍事力の行使、遊びではないのだ。こうしたことに言及される事を全く望んでいない。それ以外の方法で権利を行使し、敵に制裁を実施する手段は存在している。トルコとイスラエル両国関係の今後の進展には、短期的には軍事協定やその他の関係に至るまで、全てが破棄される。そして2つ目に、トルコは国際法に基づく全ての権利を行使する。イスラエルの政府やこれに命令した者たち、背後の黒幕たちを罰するために全ての権利を行使する。これを32カ国の国などとともに行う。国連では調査団が設置されたが、イスラエルの首相はこの調査団の設置にも反対した。これは犯罪者の心理だ。」
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:19373 )