共和人民党(CHP)党議会メンバーのギュルセル・テキンが党中央執行委員会メンバーに選出されなかったことに端を発する混乱が続いている。
クルチダルオール党首と面会したテキンは、イスタンブル県支部長に戻るかどうかに関する明らかな見解を述べなかった。今日(11日)8名の委員の辞任によって、CHPイスタンブル県支部執行委員会が解散したとみなすべきかどうかという点ので矛盾する発表が続いている。
CHP党大会の後、中央執行委員会(MYK)のメンバー、そして副党首への就任が期待されたテキンは、しかし、MYKには選ばれなかった。これを受け、イスタンブル県支部長に再任することが伝えられていた。2週間のごたごたは今日11日に終わることが期待されていたが、クルチダルオール党首とテキンの面会後もこの問題は解決されなかった。テキンはCHP党本部でクルチダルオール党首とおよそ40分間、面会した。面会の後、記者たちへ会見を行ったギュルセル・テキンは以下のように語った;「今日、党首を訪問しました。党首とここ20日間の状況を検討し、同時にイスタンブルでの諸問題に関する意見交換を行いました。党首は近い内にイスタンブル党支部の問題を解決してくれるそうです、そうなればイスタンブルの問題が再び議論されることはなくなるでしょう」
ある問題に関する自身の考えを全てクルチダルオール党首に伝えたと語るテキンは、「あなたは党議会メンバーとして残のでしょうか」という記者の質問に対し、「このような問題は全て、私たちの党首にお尋ね下さい。私が党首とお話したかぎりでは、イスタンブルに関する問題はすぐに解決すると(彼は)言っていました」と述べた。
テキンは、CHPイスタンブル県支部が解散したという報道がなされたことについて触れ、支部の運営が解散されていないこと、現在でも委員たちがその任務を行っていることを伝えた。また、「2人の県執行委員と私を含む3人は、党議員メンバーであるため、先週、自動的に県執行委員職を離れました。現在、私たちの組織において18人の仲間たちが職務を行っています。7人、聞くところによると8人の同僚が辞表を出したようです。残り10人は今この、まさにこの瞬間でさえ、イスタンブル県支部の任にあたっています」と付け加えた。
ある記者が、関連する党規条項によると、過半数が辞任することで、支部執行部は解散されるのではないかと述べたのを受け、テキンは、過半数が21人のメンバーからではく、党議員メンバーを含まない18人から計算されるべきであるとした。
イスタンブル県支部での同僚たちの辞任に関し、「失望した」かどうかに関する質問に対しては、以下のように答えた;「いいえ、誰に対しても失望はしていません。しかし、ご存知のように、先週18人の党の仲間たちが党首を訪問しましたが、これは私が知らない間になされていたことでしたが、党首にとっても同じようでした。18人の仲間たちが行った提案というのは、『イスタンブルにギュルセル・テキンを再び着任させてほしい』というものでした。その後、6日以内で何が変わったか、私には知ることができません。政治に関し、6、7人の仲間はそれぞれ異なった考え方をするでしょうし、私はそれに敬意を表します。政治に失望が入り込む余地はありません、政治において、絶対的な一致、絶対的な乖離はありません。これらは起こり得ることなのです。」
テキンはここ数日の間、自身のことでCHPが議論の的となっていることを不快に感じていると説明し、「これらの議論がすぐに過ぎ去ることを期待します。党首もこのことに気づいており、解決に乗り出してくれるでしょう」と述べた。
また、「あなたはイスタンブル県支部長になりたいですか?」という質問に対しては、「どうもありがとうございます。私は党首とこれらの問題について話し合いました。もし、気になるのであれば、党首があなた方に説明を行うでしょう」と答えた。
■テキン「運営は続いている」、規則によれば「解散」
CHPイスタンブル県執行員会から8人のメンバーが辞任したことで、委員会が解散したのかどうかも議論の的となった。
CHPイスタンブル県支部執行委員会は21名から成立している。CHP党大会で3人のイスタンブル県執行委員が党議会メンバーに選出されたことで、イスタンブル県支部執行委員の地位からは離れた。今日8名が辞任したことで、県支部執行委員での空席が11に上り、全委員数の過半数が辞職したことにより、組織の解散が発表された。しかしながらギュルセル・テキンは、過半数は21人からではなく、3人が党議会に選出されたことで減った18人をもとに計算されるべきだと主張した。しかし、CHP党規にある「本来の委員の半数以上が欠けてた場合、組織は解散したものと見なされる」という規則によれば、CHPイスタンブル県執行委員会は解散したものとなる。
■CHP党規には何と記されているか
CHP党規42条項の、問題に関連する箇所は以下のとおり。
D)支部長、郡支部長職が空席となったときは、定期大会まで任務を行うため、新しい県支部長と郡支部長が、県と郡の執行委員または党員の間から、県または郡の執行委員会の定員数の過半数で遅延することなく選出される。この条項のE部分で記されている状況では、党中央執行委員会は県と郡の支部長の選出と、臨時委員会での空きメンバーを埋める。
E)県と郡の執行委員会に空席ができたときは、補欠の人員によって補充される。全ての補欠人員がくわえられた後にも委員の数が定数の半分以下であれば、もしくは、本来の委員数の半分以上が職を離れた状態になれば、委員会は解散したものと見なされる。このような状態では、党中央執行委員会が直接、地方支部を運営するか、もしくは、県支部執行委員会を任命し、次の定期大会まで任務を続けるため、ただちに新しい執行委員会を設立する。この状況においても、党規の48条項/Jににある男女比の決まりは適応される。
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:19388 )