待遇改善を求めてレバノンの高校教師が抗議行動を激化
2010年06月09日付 al-Hayat 紙


■レバノンの高校教師が抗議行動、採点作業を妨害
■「学生への悪影響が出てはいけない」と閣僚たち

2010年06月09日付『アル=ハヤート』(イギリス)HP1面

【ベイルート:本紙】

 レバノンで昨日、高校教員連合が教育省の建物前で抗議行動を行い、先日の閣議で4段階にすると決定された給料を7段階にするよう要求した。

連合のメンバーたちが課程修了試験の採点基準を作成する作業にあてられていたホールに侵入し、この作業に参加していた教師たちに、この場を立ち去って抗議行動に加わるよう説得を試みたことから口論となり、「生徒を教師の運動の犠牲にすべきではない」との声も上がった。ハサン・ムネイムナ教育相がホールに出向き、連合のメンバーたちに向かって「皆さんがホールに入ることはできない。[この場にいる]教師たちと話をしたいのなら、このホールではなく、高校でやりたまえ」と告げ、自分のオフィスに帰っていった。その後、採点基準を作っていた教師たちと抗議行動に参加した教師たちとの間で言い合いがおこり、正常な作業環境を確保するため、採点基準を作成するための会合を延期するよう、大臣に求めることが決まった。

 高校教員連合のハンナ・ガリーブ代表は本紙に向けて、掲げた要求が通るまで行動をエスカレートさせると明言し、試験の採点を中止させることも視野に入れていると述べた。

 (後略)

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:19391 )