生後2ヶ月の子供の母親が、夫との結婚生活継続のためとして、婚資金100万ドルの支払いを求める訴えを起こした。
テヘラン家庭裁判所第240支部を訪れた28歳の女性は、婚資金の支払いを求める訴状を提出して、次のように訴えた。「約5年前、あるパーティーでマヌーチェフルと知り合いました。それからしばらく後に、婚資金100万ドルを一年後に支払うという条件で、婚姻契約を結ぶテーブルに着きました。しかしそれから5年が経って、すでに生後2ヶ月になる息子を授かったというのに、いまだに婚資金が支払われておりません。今後のことをはっきりさせるためにも、私は家を出て、父の実家に戻りました。婚資金が完全に支払われるまで、夫の家の敷居は一歩たりともまたぎません」。
ファールス通信によると、マヌーチェフルもまた、妻の訴えに対して次のように言った。「求婚に行った時、ミーヌー〔=妻の名前〕が100万ドルを要求してくる日が来ようとは、夢にも思いませんでした。既にその日には、婚資金は金貨112枚と決めてありました。ところが、彼女は嘘をついて『私の友達やそこの娘さんたちのなかにも、婚資金が100万ドルって子は何人もいるのよ』と言ったので、家族や友人の前で彼女が自慢できるよう、私も婚資金の額を〔100万ドルにすることで〕同意しました。婚姻契約を結んだ後で、公証役場に行って、婚資金を100万ドルから金貨112枚に減らす手筈でした。彼女がはかりごとを練っていたことに、私は気がつかなかったのです」。
マヌーチェフルは続けて、「判事殿、私は詐欺を働く妻なんかに払うようなお金はありません。理不尽なお金を払うくらいなら、刑務所に行ったって構いません!」と訴えた。
判事は、若い夫婦の申し立てを聴いた後、本件の審理を次の公判に委ねた。
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( 翻訳者:鳥光真理子 )
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