エジプトで第11回モダンダンス祭開催
2010年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■10カ国が国際モダンダンス祭に参加
2010年06月10日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面
【カイロ】
6月16日水曜日の夜8時、第11回エジプト国際モダンダンス祭の催しがエジプトのオペラハウスの大ホールで始まる。ドイツ通信社(DPA)がオペラハウスの発表として伝えるところによれば、今年度この祭典は「心躍らせて踊れ」のスローガンの下、カイロとアレクサンドリアの6つの劇場で7月5日まで20日間にわたって開催される。
祭典実行委員長のワリード・アウニー氏は「今回は3つの大陸を代表してアラブ諸国他10カ国から舞踊団が参加する。参加国はエジプト、チャド、スーダン、チュニジア、トルコ、ギリシャ、フランス、スイス、ドイツおよびアメリカである」と述べた。
開会式は祭典実行委員長の挨拶から始まり、同祭典の過去10年間の歩みと今回の催しが紹介される。その後オペラハウス館長は、エジプトのモダンダンスの発展に功績を残した表彰者6名を舞台上に呼び、ファラオの「アルカ」の像が描かれた記念盾を手渡す予定。この表彰者6人とは元バレエ学院学長のアフマド・ジュムア氏、芸術批評家のカリーマン・ハラカ氏、指揮者のシャリーフ・マヒー・アル=ディーン氏、アレクサンドリアの舞台演出家マフムード・アブー・ドゥーマー氏、女性作家のファタヒーヤ・アル=アサール氏、女性技術者のハーラ・マフムード氏である。その後、ワリード・アウニー委員長が演出・振付を行ったモダンダンス・シアター・カンパニーによる開会式演目『カーシム・アミーンの女性達』が上演される。
アウニー委員長は「エジプト国際モダンダンス祭はエジプトや中東地域、アラブ諸国では初めての取り組みとされ、1999年に第1回祭典が催された。この祭典はエジプトを世界の劇場文化の発展の中に位置づけ、1970年代以降世界中に広がるようになった芸術革命の流れについていくことを目標にしている」と語った。
祭典で上演される25の演目のうち、15演目がエジプト人の振付師によるもので10演目は諸外国のものである。
祭典委員長は今回多くの催しを予定していると強調した。クリエイションセンターではダンス界の著名な映像作家による一連の映画作品が上映される他、エジプト人写真家4名、シャリーフ・サナビル、ムハンマド・マスアド、バッサーム・アル=ザグビー、ハーリド・ファリードによる75点の作品が展示される写真展も開かれる。また、経験や知識の交換を目的としてこの祭典に参加しているエジプト人と外国人のプロのダンサーや振付師のための芸術ワークショップも開かれる。
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:19424 )