「アメリカ空軍兵士・家族の生活水準向上計画」の一環でインジルリキ米軍基地で100戸の一戸建てが建設され、600の家が改修された。
アダナにあるインジルリキ基地はトルコ・アメリカ間で問題が起こるたびに「閉鎖せよ」との議論が巻き起こり、基地内に保持されている核弾頭が話題となっている。その基地が技術面からではないものの、基地で働く人々の快適さという観点から改善されようとしている。
「アメリカ空軍兵士・家族の生活水準向上計画」の一環として、インジルリキ基地は完全に改修された。1954年に使用が開始されたインジルリキ基地に新たに100戸の4ルームの一戸建てが建設された。その一方、150戸の古くなった家屋が取り壊された。この二つの取り組みには1520万ドル(約15億円)もの費用がかかった。しかしアメリカ人たちはそれだけでは満足せず、古くなった家の台所から浴室まですべて改装した。
アメリカ空軍の記者発表によると、235戸の家が1970万ドルかけて改修され、336戸の家の改修には昨年の11月に4270万ドルの予算が計上された。結局100戸の新築された住居とともに約600戸の家が改修されたこととなった。基地には、9ホールつきのミニゴルフ場や、サッカー場、5キロのランニング場の建設が予定されている。これらすべての工事は2012年に完了予定である。
■請願書に20万人の署名
しばしば議論の的になっているインジルリキ基地に対し最近では4月に閉鎖運動がおこった。閉鎖を求め、トルコ大国民議会請願委員会に20万人の署名入りの請願書が提出された。請願書では「インジルリキ基地に待機している米軍機は、イラクやアフガニスタンで老若男女問わず人々を殺害している。」と述べられている。請願委員会のヤフヤ・アクマン委員長は、国民が日常の出来事に関心を持っていることに触れ以下のように述べた。「国民は、当委員会に対し、単に自分達に関することだけでなく、不快に思う共通点においても反対の意思を表している。人々が請願権を使うことにとても満足している。」この他、インジルリキ基地にあるとされている核弾頭は、エルドアン大統領が参加したワシントンでの核安全保障会議でも議論の的となっていた。
■インジルリキ基地の米軍兵、約5000人
インジルリキ基地の建設は1951年に始まった。1954年に使用が開始された基地では5000人近くのアメリカ空軍兵は任務に就いている。中型ないしは大型爆弾に対する緊急対応、また集散地として計画されたこの基地は13.3キロ平米の広さで、その中に3000メートルと2700メートルの二本の滑走路がある。
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( 翻訳者:山口真奈 )
( 記事ID:19462 )