ヨルダン人の兄、家族に無断で結婚した妹を殺害
2010年06月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヨルダン人の兄、家族に無断で結婚した妹を殺害
2010年06月14日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面
【アンマン:UPI通信社】
ヨルダン人の青年が、二発の弾丸で妹を殺害した。家族に無断で結婚した夫の家から車で連れ戻す途中だった。
治安筋によると、この女性(19歳)はマダバ県(ヨルダン北西部)にある生家から3日間失踪し、関係を持った青年と一緒にいるところを発見された後、治安当局によって引き渡された行政裁判所で、その青年と結婚の手続きを行った。
女性は10日前に結婚してイルビト県(ヨルダン北部)に住んでいたが、彼女の兄が別の車に乗ったいとこたちと共に彼女の住居を訪れ、誘いだしたところで発砲し、殺害したという。
名誉を守るためと称してヨルダンで起こされた犯罪は今年に入ってこれで3件目であり、同種の犯罪は年間20~25件も記録されている。
ヨルダン政府は名誉殺人に減刑を認める刑法340条の撤廃に2回失敗している。議会と部族勢力およびイスラーム主義勢力が反対したためだ。だが国際人権団体による批判が増した結果、法廷はこの種の犯罪の厳罰化を始めている。
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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:19464 )