バフチェリMHP党首、民族派に呼びかけ―挑発にのってはならない!
2010年06月24日付 Zaman 紙


民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首は、近年増加しているテロ攻撃や挑発をうけて党諸組織に文書を送付し「良識」を呼びかけた。

バフチェリ党首は、けんかと衝突によって今後、起こりうる紛争の両極化や組織化を回避することを支持者に求めた。また党首は、テロ防止の基礎と方法は決して街角での抗争ではないと強調し、党員に次のように呼びかけた。「今日における私たちの一番の義務は、民族対立をあおる策略を妨げ、どれほどの犠牲を払おうと(トルコ人とクルド人という)兄弟間の対立を避けることです。葬儀において非常識な振る舞いは避けてください。」

バフチェリ党首はこれに関連して葬儀への注意を促し、党員に次のように呼びかけた。「テロ組織の攻撃により同胞を亡くしたことは、私たちにとって埋めることのできない悲しみの源です。しかし、故人が故国の土にゆだねられようとするそのとき、死者のために行う私たちの最後の義務は、不可欠な感謝の意の表明なのです。国家の結束と協力という目的のために命を落とした同胞を見送る際にの最後の精神的義務は、威厳と謙遜の中で実現され続けなくてはなりません。しかしこの状況で発生し得る、行き過ぎた行為、緊張、そして非常識な振る舞いは避けなくてはなりません。私たちの社会全体にとても大きな影響を与えるであろう今後のプロセスの中で、これまで我々が示してきた常識と平穏は必ず守られねばならないのです。」

バフチェリ党首は、テロ事件、不和、増加する扇動によってトルコは歴史上は最も重大な安全の脅威に直面していると語った。また正当で民主的な社会の反応が徐々にコントロールできないものとなりつつあると警告し、危険な衝突にさらされるデリケートな状況が作り出されていると述べた。さらにバフチェリ党首は、民族主義者行動党が直接テロの標的となる可能性が高まったと勧告した。その上で、「今後、直面するであろう扇動がどれほどひどいものであろうと、平穏は必ず守られねばなりません。社会に対し、この問題に関する唯一の解決法の表明の機会は、選挙だと語りかけなくてはならない」と語った。

党員に対し、「裏に誰がいるのか分からず、社会の怒りと感情により成長し、管轄外で組織された、民族主義者行動党の主催しない」集会やデモに参加しないことを求めた。またバフチェリ党首は、党員たちが、こうした扇動に対し、トルコ国民の結束と兄弟愛を守るために今日まで示してきた責任感と信念のある断固とした姿勢を、今後も同じ精神と良心により継続するとを信じていると語った。そして、民族主義者行動党はいかなる強要や策略、シナリオにも気を取られることなく、ただ偉大なるトルコ民族の発展への道を歩み、与党の座を獲得し、すべての問題を法に基づき解決するつもりであり、その準備はできていると述べた。

党首による党員へのさらなる忠告は次のようなものである。

国家の共通理念と私たちをひとつの民族にした価値観の軸にもとづき、建設的、かつ、統一的であろう。思想、姿勢、そして振る舞いによってこの真摯な思いを社会に伝えていこう。

闘争と衝突により起こりうる両極化や組織化は絶対に避けなくてはならない。民族主義者と党の支持者をマージナルで扇動的なものだとし、党を議論の対象とするために提案される陰謀と策略に注意しよう。

特に、まもなく行われる国民投票に影響を及ぼす汚れた情報と、躊躇を引き起こす陰口に対して注意し、集中的な広報キャンペーンによってこの敵の努力をうちやぶろう。これから、デリケートな時期が訪れることを考慮し、公式・非公式の集会において扇動と組織的行動に注意しよう。報道、広報、ポスター、掲示、スローガンにおいて、私たちの公約やプログラムににない言葉は、決して使わないように。

今日、社会においてさらに広く利用され始めた携帯メール、インターネットにおけるソーシャル共有サイトやネットワーク、情報科学システムの通信形態、それによって到達したメッセージを鵜呑みにしてはいけない。また、これらの技術的な方法を使って、かってな会見、通信、会合を行ってはならない。

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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:19502 )