首相は砲座でなぜ身をかがめたか―軍から説明の発表
2010年06月25日付 Yeni Safak 紙
■トルコ国軍より写真への説明(訳者注)
首相と参謀総長がハッキャーリー県のゲディクテペを視察した際、砲座で身をかがめたことに関し軍からの説明が行われた。
参謀司令本部総書記のフェリト・ギュレル少将は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と司令官らがゲディクテペ訪問の際に砲座で身をかがめたことに関して、「砲座でトルコ共和国首相と司令官らが襲撃に無防備な形で立っていることは適切な行動とはいえない。簡潔に言えば、これは軍事的に必要だった」と述べた。
ギュレル少将は参謀司令本部で行った記者会見で記者らの質問に答えた。
少将は「ゲディクテペ訪問の際の首相と司令官らの砲座で身をかがめた写真」についての質問に対し、「写真からもはっきりと分かるように、あの場所はきちんとした前線基地で砲座ではない。ちょうどトルコーイラク国境線上にある。南はイラクの北であり、南の土地はPKKがより支配的な地域にあたる。常に数名のテロリスト、あるいは射撃の名手が付近に潜伏しうる。そこには、兵士らは突っ立ったりはしない。砲座にいた時、トルコ共和国首相と司令官らが襲撃に無防備な形で立っていることは適切な行動ではなかった。簡潔に言えば、これは軍事的に必要だった。」と返答した。
同少将は、このタイプの砲座で遠距離からの射撃の結果、殉職者が生じた事件もあったと説明し、「ここで重要なことは、首相が明らかなリスクをおかしてまでゲディクテペに向かい、同地に兵士と共に立ったことである」と語った。
訳者注)11名のトルコ兵が死亡したPKKによる襲撃事件ののち、エルドアン首相が現場近くを視察した。しかしその時に写真が公開されると、この写真は国辱的であるとの批判が各紙を掲載された。それをうけた続報記事。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:19513 )