歴史的レジャンス・レストラン、裁判敗訴で立ち退きへ
2010年06月28日付 Radikal 紙
歴史的なレジャンス・レストランの立ち退きに関して行われた訴訟で、裁判所はその必要性を考慮し借用契約の取り消しと被告側の立ち退きを求める判決を下した。
ベイオール第三簡易裁判所で行われた審理には、フィルゼ・ボイネル原告側弁護人とジェヴデト・ダユオール被告側弁護人が立ち会った。審理においてボイネル弁護士は、最高裁判所第六民事小法廷における2009年9月19日の破棄判決に沿って裁判所が決定を下すよう要求すると述べた。
ダユオール弁護士も発言し、原告側の意図は好ましいものではなく、裁判所の判決理由に示されているように権利を悪用している傾向があり、これらの理由で破棄判決とは異なる決定が下されるよう求めると述べた。
メフメト・ボラン裁判官は、ベイオールのアスマル・メスジト地区オリヴィオ通り15番地に店舗を構えレジャンスという名で営業している料理店に対し、その必要性を考慮し不動産借用契約の取り消しと被告側の立ち退きを求める判決を下した。
■ 訴訟の経緯
民事法廷は以前訴訟の却下を決定した。その際の正式な判決文によると、原告側弁護人による訴訟の申し立てにおいて、依頼人はベイオールのレジャンス・レストランが営業している土地の所有者であり、その依頼人が土地を1977年に購入したことは明らかにされ、また被告のエルダル、ズィルシャン・セゼネル両氏はこの土地を借用していることが主張されていた。
原告の一人であるエメル・チェレビオール氏はレストランのオーナーであるミトハト・ミュデュルオール氏の娘でありクラシック音楽の教授である。チェレビオール氏がここでレストランを開店するために借用者の立ち退きが求められた。
レジャンスが、エルダル、ズィルシャン・セゼネル両氏と他の共同経営者によって経営されているイスタンブルで最も古いロシア料理店であること、76年間同じ建物で営業してきたこと、イスタンブルのシンボルになったこと、また原告が賃貸料を値上げするためにあるときは立ち退き、またあるときは賃貸料の確定を求めて毎年訴訟を起こし嫌がらせをしていたこと、このために賃貸料が跳ね上がったこと、が主張されていた。
最高裁判所第六民事小法廷は、エメル・チェレビオール原告の必要性が本物かつ穏当で不可欠であると認め、借用者の立ち退きを求めていた。また訴訟の却下は不適切であるとし、(2008年2月29日の)民事裁判所の判決を破棄していた。
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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:19537 )