CHPクルチダルオール党首、国境地帯を視察
2010年07月02日付 Hurriyet 紙

CHP党首ケマル・クルチダルオールは、スィイルト県ペルヴァリで殉職者を出したサルヤプラク軍事基地とドアン村を訪れ、トルコとイラクの国境におけるゼロ地帯(衝突の最も多い地帯)の視察を行った。オンデル・サヴ事務局長、イルケル・バシュブー参謀総長、ウシュク・コシャネル陸軍総司令官と第二陸軍司令官のネジデト・オゼルもクルチダルオールに同行した。クルチダルオールは国境前哨基地の視察を行う一方、地域住民の元にも訪れ、彼らの問題に耳を傾けた。クルチダルオールは、行った会見の中で、「今回のこの視察で、我々は軍、国境前哨基地、国境警備部隊によるテロ対策の確実性、という点に着目しました。この視察で我々が実際目にしたのは、政府による政策がこれほど重要な問題であるにもかかわらず、残念ながらその解決策を示せていないということです。AKP(公正発展党)が、この問題を政治のひとつ材料として扱っているために、問題が解決に至ることなく臨界点に到達してしまったのでしょう。我々は、この視察で非常に重要な考察を行い、記録を取りました」と語った。

CHP党首ケマル・クルチダルオールは、スィイルト県ペルヴァリで、殉職者を出しているサルヤプラク軍事基地とドアン村を訪れ、トルコとイラクの国境地域の視察を行うために、今朝9時に(7/2)、軍専用機でアンカラを出発した。クルチダルオールには、オンデル・サヴ事務局長、イルケル・バシュブー参謀総長、陸軍総司令官ウシュク・コシャネル、第二陸軍司令官のネジデト・オゼルも同行した。

クルチダルオール党首は、スィイルト空港に降り立った後、ヘリコプターでペルヴァリ郡のドアン村へ向かった。三名の殉職者を出した村の住民と、犠牲者の遺族に哀悼の意を表明したクルチダルオールは、村人と会話をし、彼らの問題に耳を傾けた。
クルチダルオールとオンデル・サヴ事務局長はその後、前日の深夜に中尉と上級軍曹が一名ずつ犠牲になったサルヤプラク基地を訪問し、同僚の兵士に向けて弔意を示した。クルチダルオールは、この訪問において、トルコ国軍と治安部隊が行っているテロ組織との闘争の重要性を指摘した。

ケマル・クルチダルオールは、その後国境へ赴くと、シュルナクのゼロ地帯にあるギュルヴィル基地でも査察を行い、兵士たちと昼食を共にした。クルチダルオールは、同行者と共に、昼食後国境に沿って進み、チュクルジャを訪問した。チュクルジャで会見を行ったCHP党首は、トルコとイラクの境界ラインにおけるゼロ地帯の防護壁も訪れ、詰め所の兵士たちと会話を交わした。

クルチダルオールは防護壁の視察を終えると、ザップ渓谷からヘリコプターに乗り込みヴァンへ向かい、同行者と共にヴァン空港からアンカラへ戻った。

ケマル・クルチダルオールは、この視察に関して、以下のようなコメントを発表している;
「今回のこの視察で、我々は軍、国境前哨基地、国境警備部隊によるテロ対策の確実性、という点に着目しました。我々に提出された報告でも、イラクからトルコへの侵入者と、北イラクにおける権力不在が指摘され、この問題が協議されることが求められております。この視察で我々が実際目にしたのは、政府による政策がこれほど重要な問題であるにもかかわらず、残念ながらその解決策を示せていないということです。AKPが、この問題を政治のひとつの材料として扱っているために、問題が解決に至ることなく臨界点に到達してしまったのでしょう。今回のこの視察で、CHPの実行しているテロ予防とテロ対策が、その確実性において、どれほど理にかなっているのか、ということを再び示すことが出来ました。我々は、この視察で非常に重要な考察を行い、記録を取りました」

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:19570 )