イランでの麻薬密売増加のナゾ
2010年06月28日付 Jam-e Jam 紙

法規制の甘さが原因で、社会と刑務所を行き来することが、麻薬密売人たちにとって一種の娯楽のようになっている。

 大テヘラン治安維持軍司令官は「世界麻薬撲滅ウィーク」の到来を間近に控えた昨日、一日に3トンもの各種麻薬が発見され、そのうち56パーセントがテヘラン州で発見されていることを明らかにした。

 大テヘラン治安維持軍のホセイン・サージェディーニヤー司令官は昨日、テヘランで行われた押収麻薬の焼却式で、さらに次のように付け加えた。「テヘラン州の面積は1万9千平方キロメートルで、同州には定住人口として1300万人、浮遊人口として500万人が暮らしている。こうした中、テヘラン州には40万人もの麻薬常習者が記録されており、彼らの一部は遊び半分で常用している者たちだ」。

 同司令官は続けて、「アフガニスタンでの麻薬の栽培は今年度、不作が原因で減少した。このため、麻薬の値段は1キロ当たり78ドルだったものが、今年は134ドルにまで上昇した」と述べた。

 サージェディーニヤー司令官はさらに、「昨年は1067トンのアヘンが国内で押収されたが、この数字はその前年には87,033トンであった」と述べた。

 同司令官はまた、〔アヘンに代わって〕合成麻薬の国内への流入が増加していることを明らかにし、それがもたらす結果に対して強い警告を発した。

 またサージェディーニヤー司令官によると、昨年逮捕された密売人の数は21万4千人近くにのぼったが、それでもこの数はその前年に比べて14パーセントの減少だったという。こうした状況にもかかわらず、密売人の多くは逮捕後、〔短期間で〕釈放されている。

〔後略〕

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( 翻訳者:関雄仁 )
( 記事ID:19572 )