国連世界食糧計画によるシリアのイラク難民支援
2010年07月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 世界食糧計画がシリアのイラク人に3200万ドルの援助を提供

2010年07月05日『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面

【ダマスカス】

 国連世界食糧計画はシリアのイラク人に3200万ドル相当の援助を提供すると公式発表した。国連難民高等弁務官事務所に登録されている約15万人のイラク人がこれを受益することとなる。

 公的報道機関(シリアアラブ通信社、SANA)によれば、この支援は非常事態プログラム合意文書を履行する形で行われる。

 同通信社によればこの協定の受益者は国連難民高等弁務官事務所に登録されている約15万人で、期間は1年だが必要性に応じ、物資に余裕があれば延長も受け付ける。

 また同通信社によれば、シリア側で協定合意文書に署名した国家計画委員会アーミル・フスニー・ラトフィー委員長は、この協定が占領以来受け入れてきたイラク難民に必需品を提供しようとするシリアの努力を支持していると述べた。同委員長は、シリアにおける開発支援につき世界食糧計画は尽力していると評価した。

 一方、ムハンナド・ハーディー世界食糧計画駐シリア代表は、イラク難民に必需品を提供し、シリア国民と同等の権利を認めてきたシリア政府の姿勢を評価した。

 協定の規定により援助には各種の食品(穀物、野菜類、植物油、缶詰肉、砂糖、ヨード添加塩)が含まれる。

 国連世界食糧計画は、2010年6月初めに3年前から干ばつに直面しているシリア北東部の20万人に食料品の分配を始めている。

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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:19660 )