専門医への相談が遅すぎることが性的障害流行の一因:性的不能治療についての根拠のない広告も
2010年07月06日付 Jam-e Jam 紙

泌尿器学会の理事の一人は、衛星放送で宣伝されている性的不能を解決するとされる一部の薬や製品について、これらの宣伝には根拠がないとして、「こうした宣伝の多くには、しっかりとした科学的根拠がなく、商業的利益を追求しているにすぎない」と指摘した。

 ハビーボッラー・ラジャーイー医師はイラン学生通信との会見の中で、さらに「離婚や夫婦の不仲に関して行われた調査によると、多くのケースで離婚の第一の原因は性的な困難〔‥‥〕にあり、これが進行するとより大きな夫婦関係の困難に、そして最終的には離婚に至るのである」と語った。

 同医師は、性的障害に起因する諸問題に続くかたちで、夫婦間に〔話し合いを行う代わりに〕癇癪を起こし、〔過失を素直に謝らずに虚偽の〕言い訳に終始する雰囲気が生まれ、最終的には夫婦関係が否定的なものになってしまうのだと指摘し、「夫婦のいさかいでは、本当の問題は性的障害にある。ところがこうした真の問題は忘れられ、夫婦が離婚のために裁判所に行くころには、彼らは自らが抱えていた性的障害について〔無意識的に〕隠蔽してしまうようになる。しかし彼らのいさかいの始まりは、まさにこうした理由〔=性的障害〕にあるのだ」と述べた。

 同医師はまた、「危機的・絶望的な状況になる前に、〔‥‥〕問題を取り除くために、専門医に診てもらうのがよいだろう。なぜなら、このような病気が流行るもっとも重大な原因の一つは、専門家への相談が遅すぎることにあるからだ」と話した。

 この泌尿器科の専門医は、性的障害の検査と治療では夫婦で一緒に医者に相談すべきだと指摘し、「成人してすぐの頃に同世代のグループから得た情報は、あまり科学的ではなく、多くは個人的な想像や妄想によるものでしかない。間違いなく、この問題では専門医への相談が良い解決策となるはずだ」と語った。

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( 翻訳者:永田彩香 )
( 記事ID:19682 )