■ 遺跡がアラブ建設事件の引き金に
2010年07月09日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP一面
【カイロ:ハナーン・バクリー、ムハンマド・シューマーン】
アラブ建設の社員12名が死傷した事件に関する検察の捜査によって、マフムード・ターハ・スウェイラム被告が犠牲者のうち3名に対する復讐心にかられて事件を起こしたことが明らかになった。
この3名は、5月15日市[都市名]のガ二―ム農場地区にある被告の住居下で発掘を行う人々と自分たちの間に関係があるかのように被告に思わせたうえで、彼しか知らない室内着を自分たちが着てみた などと言い被告をからかい侮蔑したとのことである。このため被告は、家にいる妻の身を案じ、また発掘によって自宅が倒壊することを恐れて自動小銃を購入するに至った。
一方で、三階建て住居の下で行われたという発掘について調査した考古遺物高等委員会の報告書は、その場で一年半前に穴が掘られた形跡はあるが、考古遺物発見に役立つような手掛かりは何ら存在しないことを明らかにした。また報告書は、被告の住居がある地域一帯は、考古遺物を探すマニア熱に支配されている状態だと強調した。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:19690 )