乗合タクシー利用者に悪い知らせ―定員オーバーの罰金減額へ
2010年07月15日付 Milliyet 紙

交通省は、道路総局の組織と役割についての法律の中の、公共交通機関における定員を超えた乗客一人につき60リラの罰金を科すことを定めた条項の改正に向けて、取り組みを始めた。

アナトリア通信の記者が得た情報によると交通省は、「道路総局組織職務法」に含まれる「定員超過時・乗客一人60リラ罰金」項目を改正に向け、取り組みを始めた。この法律は、少し前にTBMM(トルコ大国民議会)で承認され、数日前に官報に掲載され、施行されたばかりのものである。

交通省関係者らは、特に市内の公共交通機関業者が高額であると不満を口にする定員オーバー時の乗客一人当たりに科せられる罰金60リラの額の改正を検討している。公共交通機関を「都市間―市内」に分けるという代替案が検討されているとした。

ただし関係者らは、法律が大統領府に送付された後に、一部の改正を行うための取り組みを行うことは可能であるとし、再調整案は、罰金の額や「都市内」・「都市間」が区別されていないことが、「小規模(個人)運転手の権利を奪っている」との判断から提案されたと強調した。

■「この件は解決済み」

交通省が規定改正に取り組むきっかけとなったのは、交通関係の市民団体であるTESK(トルコ中小事業者連合)とTŞOF(トルコ運転手連盟)の責任者らが、この問題をレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に伝えたことである。

トルコ商人職人連盟(TESK)ベンデヴィ・パランドケン会長は、エルドアン首相との面談において、この問題に関する乗合タクシー運転手らの不満を伝え、エルドアン首相がこの問題の解決を指示したと話した。

ベンデヴィ・パランドケン会長は、「エルドアン大統領は、運転手の状態を知り、この問題を改善するつもりだと述べた。この件は解決済みである。親愛なる大統領はこの問題に着手し、指示を出した。運転手のみなさんは安心してほしい」」と話した。

この間、公正発展党アンカラ選出国会議員のファルク・コジャ氏は、道路交通法で、定員オーバーの乗客一人につき科される罰金を、60リラから15リラに下げるために昨日(15日)TBMM(トルコ大国民議会)に法律の改正法案を提出した。

■トルコ運転手連盟「法律は公正でなくてはならない。この罰則は廃止するべきだ」

トルコ運転手連盟(TŞOF)フェヴジ・アパイディン総長は、バスやメトロバス、地下鉄の中では大勢の乗客が立っていることを指摘し、「何事に対しても法律は作られるが、これらには適用されない。従って、出される法律は公正でなくてはならないし、この罰則は廃止されるべきである」と述べた。

フェヴジ・アパイディン会長は書面による報告で、ドルムシュ(乗合タクシー)の運転手らが、特に混雑する時間帯には客を立たせて載せることや、一方で運転手が止めても客が無理やり乗りこんでくると述べた。

アパイディン会長は、罰則は公正かつ平等である必要があるとし、「今日、バスやメトロバス、地下鉄の中でたくさんの乗客が立っている。何事に対しても法律は作られるが、これらには適用されない。従って、出される法律は公正でなくてはならないし、この罰則は廃止されるべきである」

アパイディン会長は、座りきれない乗客を乗車させることに関して、ドルムシュの運転手らのみを対象にすることは正しくないとし、「この国で起きる交通事故は、客を乗せすぎることよりも、教育不足が原因であることが多い。交通事故の多くは自家用車で起きており、商業用の車による事故は最も少ない」とコメントした。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:19691 )