故ナセル大統領の娘、夫を殺害したとしてモサドを告発
2010年07月12日付 Al-Ahram紙

■ムナー・アブドゥンナースィルがモサドを夫殺害で告発

2010年07月12日『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

【ロンドン:アブドゥルラフマーン・サイイド、各通信社】


3年前ロンドンで変死した著名なエジプト人ビジネスマン、アシュラフ・マルワーンの事件が再び注目されている。本日、英司法当局がマルワーン死亡時の不可解な状況の解明に向け公開捜査を開始するからだ。

一方、マルワーンの未亡人であるムナー・アブドゥンナースィルは、彼女の夫を殺害したとしてイスラエルの諜報機関モサドを改めて告発した。未亡人によれば、マルワ―ンは死亡する9日前、暗殺集団が自分の行動を追跡していると彼女に打ち明けていた。

公開捜査を行うウエストミンスター法廷は、議論を公聴する陪審団を召喚するかどうか、そしてマルワ―ンの死亡に刑事事件的要素があるのか否かを決定しなくてはならない。

公開審議には、マルワ―ンの家族、弁護士ならびに捜査を行った英国警察代表者らが出席の予定である。警察は捜査において合衆国の証人たちからも聴き取りを行っていた。三日間行われる審議では、捜査責任者の警察官、マルワ―ンの元ビジネス仲間などからの聴き取りも行われる。

一方故ガマール・アブドゥンナースィル大統領〔=ナセル大統領〕の娘であるムナーは、昨日イギリスのオブザーバー紙のインタビューで、モサドのエージェントが彼女の夫を殺したと確信していると述べた。また、マルワーンが死の前に自身の命が危ないと考えていた事を明らかにした。家族は彼の死後、回想録の草稿が本棚から消えていたことを発見したが、出版されればその回想録は中東地域での諜報機関の秘密を暴露するものだったという。

ムナー・アブドゥンナースィルは、イギリスの捜査活動には怠慢が蔓延していると言って批判し、マルワーンの靴がDNAについての重要な情報を提供する可能性があるにも拘らず、イギリスの捜査官たちは彼がマンションから転落した際に履いていた靴を失くしたと述べた。彼女によれば、夫の死についての警察の捜査は恥ずべきものであった。捜査員たちは怠惰で事故現場を適切に封鎖もせず、指紋すら採取しなかったという。

ムナーは、夫は足の神経の病気に苦しんでいたので、靴は死亡時の状況の手掛かりとなると指摘し、モサドの工作員が調査の法廷で証言することを期待していると述べた。

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(翻訳者:石川貴子)
(記事ID:19704)