PKKカンディル・キャンプからの投降者、イラクに帰還へ
2010年07月19日付 Radikal 紙
クルド問題の民主的解決の一環として、イラクのカンディル、マフムルからトルコへ投降したことで大きな議論を巻き起こしていた投降グループのメンバーが、イラクに帰還する。帰還の理由は次々に行われたメンバーの逮捕である。クルド労働者党(PKK)に近いインターネットサイトに掲載された記事によると、この帰還では、逮捕者以外のメンバーがマフムルに戻る。
2009年10月19日、カンディルやマフムルから34人(うち4人は子ども)が投降し、スィロピのハブル国境門からトルコに越境したことで物議を醸した。PKK党員のユニフォームに身を包みトルコに越境し、何十万人もの人々が熱狂的に出迎えたその映像が流れたことで、特に反対派の大きな反感を買った。反発がますます強まったことで、ヨーロッパ経由で投降する予定だった他のグループは中止を余儀なくされた。こうしたPKKに対する反発は、その後しばらくしてトルコ政府側からも感じられるようになった。多くの大臣は「ハブルの事件は交通事故のようなもの」との見解を示した。
■ 「彼らが帰還する」
フラト通信社によると、カンディル、マフムル難民キャンプから投降したメンバーのうち、現時点で、逮捕者以外の者がイラクへの帰還を決めた。フラト通信の情報によると、「PKKに対する圧力と逮捕に対し反発した」メンバーが今日イラクへ出発した。
2009年10月、イラクのカンディルからの8人のPKK党員とマフムル・キャンプからの26人の難民が、刑務所にいるPKKのリーダーであるアブドゥッラー・オジャランの呼びかけに応じ、「平和とクルド問題の解決プロセスを支持するために」トルコに投降した。
投降したグループのうち26人について裁判が行われ、その結果13人に逮捕状が出ていた。
彼らはハブル国境門からトルコに越境しており、そこで尋問された後、釈放された。ディヤルバクルおよび途中の道中では、彼らを出迎えようと何十万人もの人々が集まり、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、これを「バラエティーショーを行っている」と揶揄した。こうした反発を受け、ヨーロッパから来る予定だった一団は投降を断念していた。
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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:19721 )