ファールス州の医療政策研究センターの所長は、世界の平均余命は67歳であるとし、「イランの平均余命は世界水準よりも6%高く、72歳である」と述べた。
ISNA(イラン学生通信)の報道によると、シーラーズ医科大学の「平均余命」研究所のカームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー博士はこう加えた。「一部の先進国では平均余命が82歳以上であり、対策を講じれば、こうした先進国がイランの平均余命に対してもっている10歳の差を縮めることは可能だ」。
同氏は「平均余命」を人間開発指数の3つの指標の一つであり、医療制度、及び社会環境の健全性とも関連していると指摘し、以下のように続けた。「〔人間開発指数の指標としては〕それ以外に識字率と収入水準の2つの指標があり、イランは世界の中間諸国の間では、人間開発指数で第7位に位置している。開発5カ年計画が終わる頃〔第5次5カ年計画が終わる2015年のことと思われる〕には、イランは先進国の指数に到達する必要がある」。
〔※訳註:人間開発指数は各国を、「超高人間開発」「高人間開発」「中人間開発」「低人間開発」の4つのカテゴリーに分け、イランは「中人間開発」のカテゴリーに位置づけられている。この記事でいう「先進国の指数」とは、「超高人間開発」のカテゴリーのことである〕
ランキャラーニー博士は、イランで平均余命が最も高いのはテヘラン州及びギーラーン州で、平均余命が最も低いのはスィースターン・バルーチェスターン州であるとし、「平均余命の点で言えば、地域間の格差は、イギリスのような国では20歳であるが、イランでは栄えた地域とそうでない地域の間の差は10歳である〔‥‥〕」と述べた。
保健省広報室の発表によると、人間開発指数は、世界では20年前から各国の発展の度合いをランク付けする際の基準として注目されてきた。イランでも、この指数の向上は第5次開発計画における基本政策の一つに位置づけられている。
イランの平均余命は革命後、56歳から72歳に上昇した。平均余命を上昇させることができるかどうかは、・成人医療を拡充できたか、・新生児の死を予防できたか、・交通事故死を防止できたか、などにかかっている。
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( 翻訳者:須川美保 )
( 記事ID:19742 )