サウジアラビアが国外の統括教育機関で宗教教育改革
2010年07月21日付 al-Hayat 紙

■ サウジアラビアが国外の学校および学術機関での宗教「カリキュラム」改正を表明

2010年07月21日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HP1面

【ジェッダ:ハサン・アル=スハイミー】

 サウジアラビア教育省高官は、国外の同国統括下の教育機関における宗教教育のカリキュラムを大幅に改正したと発表した。

 教育省のカリキュラム担当のサーリフ・アル=シャーイウ局長によると、改正の対象になったカリキュラムには「忠誠と否認」の項目が含まれる。また、国外のサウジアラビアの学校や学術機関で教えられていたカリキュラムと教科書の内容は、向こう3年以内に全面的に改正されるという。

 シャーイウ局長はジェッダ(サウジアラビア西部の都市)で開かれた国外のサウジ系学校及び学術機関の責任者の年次集会での演説で、自分勝手なカリキュラムの適用がもたらす結果について警告し、「校長は教育省に伺いを立てることなくカリキュラムを採用した場合、その全責任を負わなければならない」と述べた。

 シャーイウ氏の説明によると、政治的・社会的な理由で[従来の]カリキュラムに反対している諸国があるとのことで、サウジアラビアは国外の同国統括下の学校において「バカロレア」に代わるプログラムを適用する方向で取り組みを進めているという。

 シャーイウ氏は、「教育カリキュラムの開発は12年前に開始された戦略的プロジェクトだ」として、サウジアラビアの学校では2008年以来英語教育のカリキュラム開発プロジェクトが続けられていると強調した。

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:19749 )