アクサ社のハイテク・カーボンファイバー工場、操業開始―ヤロヴァ
2010年07月23日付 Hurriyet 紙
アクサ社は、「国家機密」のように技術が隠匿され、9カ国でしか生産されてこなかったカーボンファイバーの生産を開始した。カーボンファイバーは、鋼鉄と比較すると強度は3倍で重量は5分の1という原料であり、多くの重要な分野で用いられている。
ヤロヴァで年間1.5トンの生産能力を持つアクサ社のカーボンファイバー生産施設のオープニングがレジェプ・タイイプ・エルドアン首相により行われた。
アッキョク・グループのオメル・ディンチキョク取締役会長はオープニングセレモニーで講演し、トルコがカーボンファイバー生産で第10番目の国として世界地図に含まれたことは誇りであり興奮していると述べた。ディンチキョク会長は講演で次のように語った。
「当社は、トルコで繊維産業のために重要な要素であるアクリル繊維を1971年来生産しています。施設の生産能力は年間5,500トンから308,000トンに達しました。カーボンファイバーにおいてもアクリル繊維がそうであったように小さな一歩を積み重ねて大きな成功を獲得する事を目標にしています。わが社が完全に生産的な生産に移行したことを告げる本日から、決してとどまることなくわが社のカーボンファイバーを世界市場で認めさせ、迅速に設備を拡大したいと考えています。この生産技術はアクサ社員とトルコ人の専門家の功績です」
同社のムスタファ・ユルマズ社長は、2020年の戦略目標は世界のカーボンファイバー市場で10% のシェアを獲得することであると述べ、「我々はアクサ社とヤロヴァ近郊で、“集中”モデルでコンポジット・バレーを作り出す事を夢見ています。この夢の実現により、カーボンファイバー関連の産業がトルコの経済成長に何十億ドルもの貢献をもたらすものと考えています」と述べた。
ユルマズ社長は、カーボンファイバーはトルコでいましがた新たに知られ始めた原料であると述べ、次のように続けた。
「しかし、カーボンファイバーは最近のトルコの基幹産業で使用されており、トルコ経済のために重要なチャンスを含んでいます。自動車、漁業、建築物の強化、風力タービンのブレードの生産やボイラー産業は、トルコでカーボンファイバーによる補強を用いる複合産業において最初に成長すると我々が信じている分野です。」
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:19761 )