国民投票に向け、各党党首の街頭演説各地で始まる
2010年07月24日付 Radikal 紙


国民投票に向け、初の街頭演説を行ったエルドアン首相は、自身に対してトルコ国軍(TSK)内務法35条を改正しましょう、との提案を行った共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首に対して「やれるものならどうぞ」と述べた。「この喚起は、我々をとても喜ばせました。やってください、(ただ)ここには本心があるのでしょうか?」クルチダルオール党首の返答は、「改正案を出してください、すぐに支援しましょう」

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、9月12日の憲法改正国民投票前の初めての街頭演説を、昨日ビンギョルで行った。

エルドアン首相は、初めての「賛成」街頭演説に集った群衆に、重要なメッセージを伝えた。ビンギョルの人々に呼びかけたエルドアン首相の話の要旨は以下の通りである。

「全ての市民を公正さに、法(の正しいあり方)に、誘っています。賛成することを呼び掛けています。我々は、憲法に最も包括的な変更を行いました。今、意見を述べ、決めるのは国民の皆さんです。ビンギョルはいま一度、トルコに民主主義の戦いにおいて教訓を与えるでしょう。これを信じています。(選挙があった2002年の)11月3日に、我々国民は、クーデターの結果であるものの改正を望みました。我々もこれを行っています。憲法を改正する際、社会のあらゆる層に諮りました。党の解党が不当であると述べた平和民主党(BDP)は、この変更を認めませんでした。どのテーマについても話し合いを持たないCHP、民族主義者行動党(MHP)そしてBDPは、今、クーデター(後に成立した)憲法(の改正)に「反対」のため連携しています。これらの党は、トルコ大国民議会(TBMM)の本会議においてすら勇気を持って「反対」と言うことができませんでした。同僚達が投票することを許可しませんでした。議会における投票に「反対」と言えなかった人々が、国民からどうやって「反対」を望むのでしょう?これは国民に対する敬意のなさの表れではありませんか?9月12日に、投票箱の前に並んだ際、親愛なるわが国民は、法律の遺棄者に、民主主義の遺棄者に、必要な教訓をあたえることでしょう。今、彼らはトルコ国軍内務法35条に触れています。正直、こうした喚起は、我々をとても喜ばせました。私が主要野党に言うのは、やってください、(ただ)ここに本心はあるのでしょうか?ということです。委員会を設置しましょう、問題を全ての側面から検討してください、必要であれば議会を臨時に招集しましょう。私達で35条に関する新しい改正を行いましょう。我々は準備ができています。あなた方はどうですか?しかし、CHPは何と言っているか、与党の大部分はこれを決めるのに十分(な議席数をもっている)です、と。合意できないようならば、あなたの意見は必要ありません。彼らが35条のテーマに真剣であるならば、仲間達に指示を与えました。彼らは必要な働きをするでしょう。現在、議題は憲法(改正)の国民投票です。他のテーマは置いておいておきなさい。」


■ クルチダルオール党首、マラトゥヤから返答

共和人民党のケマル・クルチダルオール党首は、トルコ国軍内務法35条の廃止についての提案に関して、「我々の提案は大変明らかなものです。我々の後ろに隠れ、法的な改正を期待するのはやめてください。首相は首相府法制局に指示を与え、35条に関する改正を議会に諮れば、我々も議会において必要な支援をします」と述べた。

クルチダルオール党首は、マラトゥヤで行われた全国遊説の過程で、ヤズハン郡のフェトゥヒイェ町で記者らの質問に答えた。クルチダルオール党首は、トルコ国軍内務法35条に関するレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の会見に触れ、その評価を聞かれたため、以下のことを話した。

「首相は、もはやご自身の立場を忘れています。議会では、十分な多数(議席)があります。我々の提案は大変明らかなものです。我々の後ろに隠れ、法的な改正を期待するのはやめてください。議会では多数を占めています。議会は今休会中です。もし我々が議会の招集(を求め)ても、我々には十分な数の議員がいません。しかし、首相が首相府法制局に指示を与え、35条に関する改正を議会に諮れば、我々も議会に必要な支援をしましょう。要は、首相は他の理由を隠れ蓑にしないでください。我々の言っていることは明らかです。ゆがめないでくさい。必要なことをなんであれ実行してください。彼らは不平を言わなかったでしょうか?我々も彼らの不平を除くのを約束しました。不平の種を除くので、(議会に)諮ってください。」

(後略)

注)35条には、「トルコ国軍の義務は、トルコの国土と共和制を守ることである」と書かれており、それが過去の軍によるクーデターを正当化する根拠となってきた、とCHPが批判し、憲法改正以前に、この条文を廃止すべきであると訴えだした。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:19768 )