ヒズブッラーのナスルッラー書記長、レバノン特別国際法廷を批判し独自証拠の存在を示唆
2010年07月26日付 al-Hayat 紙
■ ナスルッラー書記長:ヒズブッラーへの嫌疑を確定するための対話は拒否する
■ ムスタクバル潮流「暴力や強制は安定の対極にある」との見解
2010年07月26日付『アル=ハヤート』紙(イギリス)HP1面
【ベイルート、パリ:本紙】
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、「ラフィーク・アル=ハリーリー首相暗殺の真実を明るみに出すには至らないだろう」とレバノン特別国際法廷を引き続き批判し、ヒズブッラーは証拠を持っているが、それについては後日語ると述べた。また、国際調査の場に登場した「偽の証人たち」を取り調べるための国内委員会[の設置]を要請した。
一方、ムスタクバル潮流は昨晩閉会した設立会議の政策提言において、「[ハリーリー元首相暗殺事件の]正義を取引材料にはしない」と宣言し、「[正義こそが]市民の平和を保全する」との見解を表明した。また、「こけおどしや様々なシナリオの仮定はやめよう」と呼びかけた。
レバノン国内では国際法廷をめぐって確執が続いており、今後さらに激化すると観測筋らは予測する。そんな中、ナスルッラー書記長は2006年7月戦争[=イスラエルによるレバノン攻撃]における抵抗運動の勝利を記念する式典での祝辞を、7月30日金曜日から8月3日火曜日に延期すると昨日発表した。これはミシェル・スライマーン大統領の希望に基づき、同日にレバノンが「賓客」を迎えることに配慮しての決定である。これは二聖地の守護者であるサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王のベイルート訪問を指しており、しかもシリアのバッシャール・アル=アサド大統領も同時にベイルートを訪問し、レバノン・シリア・サウジアラビアの3カ国首脳会談が開催される可能性も複数の情報筋によって指摘されている。さらに翌7月31日にはカタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長がベイルートを訪問すると見られている。
(後略)
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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:19789 )