ボルージェルディー議員「今回の事件は米英の諜報機関がテログループに対して行っている支援の産物である」
またしてもモスクで、そしてまたしてもスィースターン・バルーチェスターン州で、凶悪事件が発生した。ザーヘダーン市のアリー・ブン・アビーターレブ・モスクで発生したテロ攻撃で、同地域の市民多数が殉教する事件が起きたのは、昨年の
ホルダード月〔2009年5月〕のことだった。それから13ヵ月後の今、またしても連続自爆テロがザーヘダーンの大モスク正面で2度にわたって発生、同胞28名が殉教し、169名が負傷する事件が起きたのである。
スィースターン・バルーチェスターン州のアリー・モハンマド・アーザード知事によると、木曜日、イマーム・ホセイン生誕際に参加するために人々がザーヘダーンの大モスクに集まっていたところ、3名の警察官が自爆テロをモスク内で行おうとしていた人物に不審を抱いた。モスクへの入場を阻まれたこの人物は、警官らと取っ組み合いになり、ベルトに巻き付けていた爆発物を爆破させたという。
4名が殉教し、モスク入り口部分にいた多数の人々が負傷したこの爆破事件は、21時20分に発生した。事件発生から約20分後、(ザーヘダーン大モスクの隣の)アーザーディー通りに救急車が到着し、救急隊員たちが被害者らの救助をしていたとき、第二の自爆テロがその場で起きた。現場には多くの人々が集まっていたため、この爆破事件による死傷者の数は、一度目の爆破を大幅に上まった。
〔‥‥〕
「ジョンドッラー」、ザーヘダーン自爆テロへの関与を認める
このテロ事件が報じられて数時間後、アメリカのヒラリー・クリントン国務長官はこの事件の犯人らへの処罰を求める声明を発表し、この爆破テロを非難した。
イラン学生通信(ISNA)の報道によれば、クリントン氏は声明の中で、「私は、ジョンドッラー(神の軍)が関与を認めた先のテロ攻撃を、最も厳しく非難する」と述べている。
その一方で、テログループ「ジョンドッラー」のリーダーで、すでに処刑されたアブドル・マーリク・リーギーは生前の告白のなかで、このテログループがアメリカの政治・諜報機関と通じていたことを暴露している。
こうしたなか、スィースターン・バルーチェスターン州政治・治安問題担当副知事は、今回の爆破事件の犯人について、「テログループ『ジョンドッラー』は、2度にわたる今回の爆破事件への関与を認めているが、しかし彼らが述べた作戦の実行場所やその時期については、矛盾点がある」と指摘している。
〔後略〕
関連記事(イラン東部の凶悪事件に終止符:リーギー、テロ事件の犠牲者家族の立会いのもと処刑)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:安斎卓也 )
( 記事ID:19795 )