バルザーニー・クルド自治区大統領、「クルド・コンフェランス」に否定的発言
2010年07月29日付 Radikal 紙
マスード・バルザーニー・クルド自治区大統領は、アルビルで開催予定のクルド・コンフェランスに難色を示した。
イラク北部にあるクルド自治区のマスード・バルザーニー大統領は、トルコ、イラン、シリア、そしてイラクのクルド政党とクルド人組織が参加し、4か国での解決を目指しアルビルで開催予定のクルド・コンフェランスに対し難色を示した。バルザーニー大統領は、会談した解党された民主市民党(DTP)のアフメト・チュルク党首率いる平和民主党(BDP)代表団に間接的に警告し、「クルド問題は武力では解決できません。クルド・コンフェランスの開催前に必要な基盤を作らねばなりません。拙速な対応をしてはいけない」と述べた。クルド・コンフェランスには、PKKが組織としての参加を希望し、同会議に関してアブドゥッラー・オジャランが資料を作成し、会議での検討を求めたことは、会議の開催を希望する者には歓迎されていないことが分かった。
バルザーニー大統領が2年前に提案し、トルコをはじめとしてシリア、イラク、イランのほか、バルカン諸国やロシアにいるクルド人の圧力に共闘体制を敷き、その問題を平和的方法で解決するための「クルド・コンファレンス」は実現することはなかった。
アフメト・チュルク党首は、平和民主党バトマン選出のベンギ・ユルドゥズ議員、議席をはく奪されたアイセル・トゥールク氏、「民主社会会議」の元スポークスマンであるユクセル・ゲンチ氏、平和民主党議会のフェトヒ・ギュミュシュ弁護士、承認された暁にはアルビルの平和民主党代表となるルシェン・マフムトオール代表とともにマスード・バルザーニー大統領を訪問した。大統領と現地のベルハム・サリフ首相と会談したアフメト・チュルク党首の代表団は、クルド・コンフェランスを近いうちに開催することを提案した。バルザーニー大統領とサリフ首相は、懸念していたクルド人の権利獲得のために武力の代わりに平和的な方法を選択したいと述べた。バルザーニー大統領はチュルク党首に、クルド人が武力や戦争を選択しないようにしなければならないと述べた。
アフメト・チュルク党首は、クルド人は平和的国境を引くべきであり、クルド国内会議は全地域に平和をもたらすことを目的としなければならないと強調した。クルド自治区のベルハム・サリフ首相は、クルド人の権利獲得のために計画され全地区の利益への奉仕を目的としたクルド・コンフェランスは、とても重要な試みであるが十分な構造基盤ができていないうちに開催すべきではないと述べた。
■ドゥラン・カルカンし、PKKの名にピリオド
開催の協議においてイラククルド民主党のマスード・バルザーニー党首の指揮が望まれているクルド・コンフェランスでは、クルドの自由な政党がトルコの武力組織、特にイラク北部の組織が力を持つ原因となっているPKKを制圧することを提案された。テロ組織PKKの名に本会議に関する会談の自由政党のリーダーの一人ドゥラン・カルカン氏が指揮を執っていると明かされ、イラククルド民主党(IKDP)のメンバーと会議の関係で会談したドゥラン・カルカン氏が次のように述べていたことが分かった。「私たちを他の小さな政党と同じように扱わないでください。トルコには200万人の有権者がいます。これは約1000万人規模の力です。私たちは好きなときにこの力に行動を起こさせることができます。私たちと同じ立場で会議に出席する政党は唯一イラククルド民主党のみです。トルコ、シリア、イラン、イラク、そして世界の他の地域にある大小のクルド自由政党と同様の問題には入りません。もしそのような状況を望むのであれば参加いたしません。会議での決定を承認・賛成しなければならないという規則はありません。しかし、私たちに関する決定については議論します」バルザーニー大統領と政府関係者は、会議においてクルド政党とPKKが同等に代表を出すことに賛成であるとドゥラン・カルカン氏に述べた。
■平和民主党の目的は早急に戻った
イラク北部に代表団を設け開催される予定のクルド・コンフェランスに関する会談に出席予定のイラク北部に向かった元民主市民党党首であるアフメト・チュルク党首率いる平和民主党代表団は、訪問を計画する前に完了した。マスード・バルザーニー大統領のほかベフラム・サリフ首相をはじめとする様々な人物と会談した。代表団メンバーは、イネギョルとドルトヨルで発生した事件により、3、4日間行う予定であったイラク北部での訪問を短縮したと発表した。
平和民主党バトマンのベンギ・ユルドゥズ議員は、近年トルコで起こっている問題を平和的方法で解決するために北イラクのクルド人は慎重にならなければならないと語り、またこの問題において会談関係にあると述べた。ユルドゥズ氏は「近年トルコで発生している事件により多くの人に影響が及んでいます。自体は民族対立へと向かっています。事が起こる前に平和的に解決しなければなりません。クルドの人々が民主的に自分たちを主張できるよう、私たちはここにいるクルド人とも会談する姿勢でした。お互いに対話ができるよう努力し始めたのです。ハタイ氏がドルトヨル郡で住民と向き合ってこなかったという問題は考慮されるべき状況です。この危険を一刻も早く回避しなければなりません」と述べた。
さらに、イラク北部で代表団を構成するために必要な法的手続きを済ませるための交渉中であり、ルシェン・マフムトオールという友人たちをアルビルに残していると付け加えた。
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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:19811 )